ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ゴッホ 最期の手紙」

180531 LOVING VINCENT 英・ポーランド合作 脚本・監督・編集:ドロタ・コビエラポーランド、女流監督)

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アルルの郵便配達人の息子、アルマンが父からの依頼で、ゴッホが弟テオに宛てた最期の手紙を届けるべく、パリに向かい、ゴッホが最晩年を過ごしたオーベール・シュル・オワーズ村でゴッホを知る人々に会い、彼の死の謎を探ろうとするミステリー仕立てのアニメ。

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アニメとは言うものの、これがゴッホ風の油絵の動画だから、実に面白い。ゴッホ好きにはたまらないだろう。なにせ125人もの画家が、実写フィルムから起こした原画にゴッホ風の味付けをほどこし6万枚以上もの油絵を実際に描き、それをアニメにしたというから素晴らしい!この作品、ゴッホが見たら、何と言うかと想像すると愉快である。

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作業した画家の6割は女性だったそうだ。彼らもきっとこの滅多にない制作は楽しんだことだろう。

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確かにゴッホの死に方は謎に満ちている。近くの麦畑へ、最後となる一枚「カラスのいる麦畑」を描いている最中かどうかは不明だが、ピストルで腹部を撃ったところまでは間違いない。負傷したまま自室のある旅籠、ラブー亭の自室へ戻り、駆けつけたテオの介護も虚しく、数日後に死去。

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当時のラブー亭

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現在のAUBERGE RAVOUX。2階の一室がゴッホの住んでいた部屋。愚亭も一度見ているが、粗末なベッド、小さな文机、洗面台があるだけの殺風景極まりないもので、アルルの例の黄色い家の部屋に比べて、色のまったくない、塞ぎ込みたくなるような環境。

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タンギー爺さん

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愚亭の好きな女優の一人、アイリッシュシアーシャ・ローナンゴッホ風にアニメ化されるとこの通り。

#44 画像はIMDbから。