ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

オルガン演奏会@東大駒場キャンパス

180620

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こういう素敵なコンサートが無料で開催されていたことは、まったく知らなかった。すでに138回というから驚く。

ついでに、900番教室とは一般的には講堂という風情なのだが、そこにこのようなパイプオルガンが設置されていることにも驚くし、羨ましい限りで、こういう環境で勉学に励める学生たち、本当に恵まれていると思う。

講堂ゆえ、おそらく天井の煌々たる明かりの照度調整はできないと思われる。コンサートだから、本来もう少しだけ照度を落としたら雰囲気が出るところだが、贅沢は言えない。

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それはともかく、正面にはモニターに映し出される演奏者の姿が。ただし、音源が後ろの上部ということで、一部の聴衆は、自席から顔だけ後ろ側に向けて鑑賞していたが、不自然な体勢だから、正面のモニターを見て、後ろから飛んでくる演奏を聴くしかない。

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500人ほど入る講堂はほぼ満席となっていた。前方で挨拶するのは日本語堪能なオルガニストでもある、ヘルマン・ゴチェフスキー教授。名前からするとポーランド系ドイツ人ということか。出身のフライブルク大学での専攻は超域文化科学で、現在は音楽学、音楽論、音楽史、演奏論などで教鞭を取っている模様。今回の演目のひとつについて、同教授が以下のように大変興味深い理論を展開している。

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演奏された演目は、大半が親しみやすいものばかりで、ソプラノとオルガン演奏がほぼ交互に組まれていた。

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⬆︎ちなみに留学中、1位となった国際声楽コンクールが行われたカリ(Cagli)はマルケ州、ペーザロ・ウルビーノ県にある町。ヨーロッパでのオペラ・デビューもこの町での「アリオダンテ」(ヘンデル)、ダリンダ役。

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帰り際にパチリ。

その後、渋谷へ出て、タパス屋でピンチョスで一杯だけ。

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どれもおいしかった。(安くはなかったけど)

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