ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ニューシティーオーケストラ@杉並公会堂

180909 招待状をいただいていたので、午前中の合唱練習の後、荻窪へ急行。

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追悼の「ヴォカリーズ」演奏前に、事情を説明する司会者。この時点ではごらんのようにパラパラとしか席がうまっていないが、開演時間になると、完全に満杯になった。(蛇足だが、舞台上のいわゆるP席は、2年前の”マエストロ、本番直前失踪事件”の際に”オーケストラアンサンブル響”第1回公演の第九で、合唱団が歌った位置。その時の様子

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開演時間前に、上にあるように追悼の「ヴォカリーズ」がしめやかに演奏された。婉曲に書かれているが、そういう意味合いなので、拍手は控えてほしいと進行の方が会場に伝えたのだが、結構な拍手が。遅れて来た人もいたからやむを得ないとは言え、意図を理解していない聴衆が結構周囲にもいたのは残念。

軽騎兵を生で聞いたのは、それこそ何十年ぶりか、記憶にない。この曲、誰もが幼少時代に初めてクラシックに接する曲の一つか。その意味でもやたら懐かしさがこみ上げる。その時の風景や色彩が一瞬蘇る。

ペール・ギュントも同様に、大変ポピュラーな演目でいずれの曲もよく知られている。どの楽器も特色を際立たせて演奏していたのが印象に残る。

さて、メインのブラームス2番だが、先日立て続けに1番を聞いたばかりなので、期待感だけが膨らんでいたのだが・・・。やはり散々難産の結果生まれた1番に比べてしまうと、軽々しい感じは否めない。むしろそれこそが本作の「売り」なのだろうが、自分にはそれほどの魅力、感じられず。演奏自体は、じっくり弾き込んだ形跡が感じられた。

終演後、すぐに会場を後にして、今度は曳舟に向かった。

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