181001 本屋大賞にノミネートされた原作(川口俊和)を基に作ったということで、まあまあ好評のようなので、消去法で見ることになったが・・・選択ミス。
4度泣けるというふれこみも白々しい限り。ウルウルも来ず。自分がこの手の作品を見る層からは大きくはずれていたということだろう(と、自分を納得させる)監督:塚原あゆ子
⬆︎幽霊となってこの椅子にずーっと座り続ける有村の母、石田ゆり子。彼女がトイレに立つ時しか、他の客がここに座るチャンスがない。有村の幼少時代に病死したこの母とは、ずーっとわだかまりを残したまま。最後にやっと和解するチャンスが。
「フニクリフニクラ」という名の喫茶店。一定の条件下、この椅子に座って、コーヒーが冷めないうちに飲み干せば、タイムスリップして、一度でもこの店に来たことのある人になら、会えるという仕掛け。まあ、この時点で見続ける興味を失った。
対象になったのは4組。波瑠と林遣都は、仲違いをするものの、米国駐在になった相手と一緒に。
認知症が進行するまえの妻に会おうと過去に戻り、いい関係を取り戻せた初老の夫婦、松重豊と薬師丸ひろ子。
地方の老舗旅館の後継を嫌って東京に飛び出した長女、吉田羊を説得にかかる次女、松本若菜、仲の良い姉妹だが、妹が交通事故に。妹の願いを無視してきた姉、生前の妹に詫びて、後継者となり、旅館を盛り立てる。
全体に時間の関係だろうが、1話1話の掘り下げ方不足で、意図がよく伝わって来ない。脚本力の問題か、よくわからない。これは小説で読んだ方がいいのではと思った。
出演者は一様にいい演技をしていた。中でも有村架純は見直した。それと一匹の猫が!
#74 画像はALLCINEMA on lineから