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1937, 1954, 1976は、ジャネット・ゲイナー、ジュディー・ガーランド、バーブラ・ストレイザンドがそれぞれ主役を務めた。どれも素晴らしい作品だったようだ。1937年作品はさすがに見たことないが、あとの二つはリアルタイムで見ている。
本作は、これら過去の名作に比べてもまったく遜色ない出来栄え。やはりレディーガガのパフォーマンスが並外れていることは認めるが、それ以上に感銘を受けたブラッドレー・クーパーの力量には恐れ入る。製作、脚本、監督、主演をこなしたわけで、並みの才人ではない。
歌手としても立派に食っていけるほどの才能を示したのは、何ヶ月にもわたる特訓だけではなく、本来持っていた才能としか思えない。
スターを夢見た娘が、すでに売れっ子のロックスターから声をかけられ、やがて共演することで、次第にスター街道をまっしぐら。逆に相手は時代から取り残され、酒と麻薬に溺れて身を滅ぼすという展開はこれまでの同名タイトル作品とほぼ同じ。
ハッピーエンドでないだけに、後味がほろ苦いのはやむを得ないだろう。
#85 画像はIMDbから