ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ハンターキラー 潜航せよ」

190415 HUNTER KILLER 122分 米 監督:ドノヴァン・マーシュ(南ア出身、その他、不詳)製作(ジェラルド・バトラーもその一人)と製作総指揮にそれぞれ10人もいるというスタッフ陣。異様な数の多さだ。

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全編を通して緊迫感がまったく途切れることのない潜水艦映画の佳作!

ロシアでの軍によるクーデターの現場を米特殊部隊が撮影に成功、囚われたロシア大統領を救出し、潜水艦で脱出させるというあり得ない離れ業で、一触即発の米露開戦をギリギリで回避するというお話。

潜水艦映画と言えば、「深く静かに潜航せよ!」'58、「眼下の敵」'57、「U・ボート」、'81「レッド・オクトーバーを追え」'90、「クリムゾン・タイド」'95 、「K-19」'02 など、ほぼ見ているが、それらを凌ぐ面白さは、とりわけ撮影、音響、編集の素晴らしさだろう。

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(左)スェーデンの名優、ミカエル・ニクヴィスト、2年前に亡くなっていたとは!56歳

⬆︎囚われの身となっている敵潜水艦艦長、アンドロポフとの敵味方を超えた信頼関係により、機雷だらけの、しかも細い水道を通過していく場面は秀逸。

さらに、まさに攻撃を加えようとしたロシアの駆逐艦の乗務員のほとんどがアンドロポフ艦長の嘗ての部下だったということから、アンドロポフがマイクで呼びかけ、爆雷発射を指示する駆逐艦艦長に全員が抵抗する場面も泣かせる。

#24 画像はIMDbより。