ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

横浜シティーフィル第67回定期演奏会@みなとみらい大ホール

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高橋絵理をまた聴けるとはありがたい!ただ、今日歌うのはワグナーだからなぁ。近くから聞くなら1階前列と思ったが、後半はチャイ5なので、2階バルコニー席最前列に陣取る。

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最前列は手すりのバーが少々目障りだが、仕方ない。

今日の弦楽器の配置は、2nd violinが1stの対抗の位置で、比較的珍しい。終演後、マエストロが握手を求めた二人目は、通常1stのコンマスの左隣の2番ではなく、2nd violinの右端の人物。この辺はよく分からない。

ホルストと言えば「惑星」なのだが、「日本組曲」のような作品があったということすら知らなかった。解説には、以下のように記されている。

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実に興味深い記述!

そんな事情で作曲されていたとは!!

まずはファゴットソロでいかにも日本風の響きが。それを弦楽が引き継いで行く。それぞれ短い楽曲ながら、随所に日本風のメロディーが登場していて、プッチーニのマダム・バタフライを連想してしまった。

高橋絵理が登場するトリスタンは、覚悟はしていたが、難解な渋い曲である。最近、進境著しい高橋だけに堂々と歌っていたが、聞く方はかなり勝手が違う印象。好みの問題だが。

チャイ5は、数あるチャイコフスキーの曲の中でも最も好きな部類で、低く始まるクラリネットの音色を聴くだけで、ぞくっとする。2楽章の冒頭はホルンの長いパッセージが続く。これを2番奏者が実にうまく吹いてくれて、大満足。この哀調を帯びた旋律をオーボエが引き継いで、再びホルンに戻る。

アンコールは「眠れる森の美女」からパノラマ。

#26 文中敬称略