190506
高橋絵理をまた聴けるとはありがたい!ただ、今日歌うのはワグナーだからなぁ。近くから聞くなら1階前列と思ったが、後半はチャイ5なので、2階バルコニー席最前列に陣取る。
今日の弦楽器の配置は、2nd violinが1stの対抗の位置で、比較的珍しい。終演後、マエストロが握手を求めた二人目は、通常1stのコンマスの左隣の2番ではなく、2nd violinの右端の人物。この辺はよく分からない。
ホルストと言えば「惑星」なのだが、「日本組曲」のような作品があったということすら知らなかった。解説には、以下のように記されている。
そんな事情で作曲されていたとは!!
まずはファゴットソロでいかにも日本風の響きが。それを弦楽が引き継いで行く。それぞれ短い楽曲ながら、随所に日本風のメロディーが登場していて、プッチーニのマダム・バタフライを連想してしまった。
高橋絵理が登場するトリスタンは、覚悟はしていたが、難解な渋い曲である。最近、進境著しい高橋だけに堂々と歌っていたが、聞く方はかなり勝手が違う印象。好みの問題だが。
チャイ5は、数あるチャイコフスキーの曲の中でも最も好きな部類で、低く始まるクラリネットの音色を聴くだけで、ぞくっとする。2楽章の冒頭はホルンの長いパッセージが続く。これを2番奏者が実にうまく吹いてくれて、大満足。この哀調を帯びた旋律をオーボエが引き継いで、再びホルンに戻る。
アンコールは「眠れる森の美女」からパノラマ。
#26 文中敬称略