ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ドラマティックな午後」〜トーク付きコンサート〜

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音楽工房ミッレ・メルチェとは加藤千恵子が主宰する団体

最初に村上敏明の美声に注目したのが1998年のアプリコだから、実にもう21年も前のこと。以来、ずーっと聴き続けているが、最近は、地元日野周辺でリサイタルなどを開催することが多く、いつしか足が遠のいていて、久しぶりに生で聴く機会となった。

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前半は定番、抑え気味に軽い曲。後半、一気にヴォルテージを上げてオペラアリアと重唱

確かに滅多に聞けないどころか、愚亭は初めて聴いたドニゼッティの「一粒の涙」が素晴らしかった!メリハリを効かせた歌唱は、やはりこの人ならではの巧さが光った。また、「ゴンドラの歌」はさほど期待していなかったが、意外と言っては失礼だが、聞き応え、たっぷり!

ただ、少々辛口コメントをすると、シャンソンカンツォーネはオペラ歌手が歌うと、どうも平板で、面白くない。何か工夫ができないものかと思う。

後半は、期待通りで、素晴らしかった。とりわけ村上が歌ったDI QUELLA PIRAは圧巻のハイCであり、またアンコールで歌ったNESSUN DORMAも、喉が悲鳴を上げているに違いない中で、Hを長〜く伸ばせて締めくくったのは、今の日本では余りできる人がいない芸当。大絶賛のBravo!!!を送った。最後に二人でメリーウィドウから「唇は語らねど」で幕。

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八重洲口から徒歩5分と、最高の立地。舞台後ろに見えるドアの向こうは機械室で、控室は客席後方ドアから出て別のフロアという構造は出演者にはちょっと辛い。

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#31 文中敬称略