190728 130分 脚本・監督:山崎 貴(「永遠のゼロ」)原作:三田紀房
時間つなぎで地元の映画館へ。どうせ予告を10分ぐらいはやるだろうと踏んで、ギリギリに入館したら、すでにこのシーン。しばらくしたら、大和沈没!それからタイトルが出るという展開。まんまとやられた。予告編がなく、いきなり本編からという、まあ時折、これがあるから、やはり油断ならない。
ま、本作が本当に描きたかったのは大和の最期のシーンではなかったので、肝心なところはしっかり観ていたから、大勢に影響なし。
なんでも劇画が原作でそれを映像化したというんだけど、よくできていると感心した。山崎の手腕、大したもんです。
いわゆる海軍内の大艦巨砲主義者vs.航空戦主力派が、老朽化した戦艦”金剛”の後釜として建造するのは戦艦か空母かで激しく争い、山本五十六ら、これからの戦いは空になると喝破していた派が優勢かと思われたが、戦艦派が大和とおぼしき巨大戦艦の模型を資料として提出すると一気に形成逆転。
そこで山本五十六が取った手とは、戦艦派が提示した建造費見積もりが偽造されていると睨み、100年に一人と噂された天才数学者を起用して偽造を暴くことにあった。そしてついにそれが暴かれることになるのだが、そこに至る虚々実々の駆け引きが、役者たちの演技の上手さもあり、見事な見せ場となる。
暴くことには成功したもの、そこからが意外な展開へ・・・。
主演の菅田将暉、初めて見たが、まあまあかな。それほど騒がれる俳優には思えないが。
#47 画像はALLCINEMA on lineから