ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

東フィルでしめくくり

190811自分にとっては今年のフェスサマミューザも今日が最終日。一昨日と打って変わって超満員。パイプオルガンの横までぎっしり人で埋まっている。今日も1階の定位置で鑑賞。

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日本最古(1911)の交響楽団、東フィルだが、日フィル、読響、東響などに比べると団員が若いのと、女性プレイヤーが多いのがやや意外だ。2001年に新星日本交響楽団と合併したことによるのだろう。日本最大の楽団員数を誇り、二手に分かれて演奏活動を行なっているということだから、今日は若いグループに当たったのかも。

今日の楽器配置はややイレギュラーで、第一バイオリンの対面、つまり上手側に第2が、第一の右隣はチェロ、ついでヴィオラ、第一の後ろ方向にコントラバス、ホルンは逆に上手側に陣取るという編成。ちなみに、弦楽器の最前列11名はコンマスを除いて全員女性である。

ダン・エッティンガーを聞くのはは今回で3回目、金髪を立てて、長いコート風の黒い衣装で登場、日本ではすでになかなかの人気者のようだ。

前半のモーツァルトだが、2番の方が演奏される機会も多く、華麗な感じがするが、1番もなかなか素晴らしい。この女流フルーティスト、はじめて聴くが、8歳から演奏しているだけあって、音色がとにかく美しい。息を100%音にできる技術は大したもの。特に強弱のつけにくいフルートで微弱な音色を長く伸ばせる技には脱帽。それにしても、くせなのか、かなり頻繁に楽器の歌口と自分の口を拭う仕草が、多少気にはなる。

アンコールで吹いたドビュッシーのシランクス、超絶技巧を惜しげなく披露して、聴衆だけでなく、楽団員を魅了し尽くしたようだった。

後半の「悲愴」、ひさしぶりに聴いたが、なんど聞いても名曲である。エッティンガーの指導も見事で、伸び伸びと豊かな響きで広い空間を満たしていた。第3楽章が勇壮のうちに終わるので、楽曲の終わりかと勘違いした拍手が多少。終楽章のエンディングは消え入るように、余韻をたっぷり残して終わる。拍手のフライングは厳禁。マエストロがフッと気をぬくまでは我慢しないといけない。

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