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シーズン2019-2020の皮切りは「トゥーランドット」
フランコ・ゼッフィレッリの創り上げた舞台のきらびやかさ、豪華さ、衣装の美しさ、まさに夢のような空間が目の前に!
見た目も凄みを利かせているが、さすがソプラノ・ドランマティコの第一人者、終始圧倒された。
ただいま51歳のアメリカ人だが、このGoerkeという姓からすれば、ドイツ系?カタカナ標記はガーキーだが、微妙に違うようだ。ゲーテと同じ中間母音だろう。この人、前シーズンでは「ワルキューレ」のブリュンヒルデをやって話題になったドランマティコ。強靭な喉とすさまじき体力を本作でも示した。日本人にはちょっと無理かな、という感じだ。
リュー役のソプラノもなかなかの力演で、主役の二人と同等の拍手喝采を浴びていた。アメリカ人やアゼルバイジャン人の中にあって唯一のイタリア人!今はそんな時代なのだ。
今回、幕間のインタビューアーは6作目(日本では4月公開予定)のタイトルロールを演じるアメリカ人ソプラノ、エンジェル・ブルー(これ、本名というからびっくり)。真っ赤な衣装に身を包んだ巨体に驚く。小柄なマエストロ、ヤニック・ネゼ=ゼガンなど、まるで子供のように映るほど。最近亡くなったジェシー・ノーマンを彷彿とさせる。YouTubeで聴いたが、やはり巨体に似合うパワフルな声だ。
毎度のことだが、このシリーズは、やはり目が離せない。予告をいつくか見せてくれたが、10作すべて行きたくなった。終演時、となりのおばちゃん達、思わず拍手していた。分かる!
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