ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

親友出演の演奏会へ

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企業内合唱団で歌っていて、リタイア後も合唱活動を続けているAS君は、愚亭とは、中高時代のクラスメートで、卒業後結成したカルテットで長く一緒に歌っていた仲。ちなみに彼はリードテナー、愚亭はトップテナーだったが今では二人ともバリトン

今日の演目、愚亭には初めて聴くものばかりで、大変興味深かった。

まず「オルランド・ディ・ラッソによる16世紀ナポリの戯れ唄」。名前からするとイタリア人かと思ったが、本名はRoland de Lassusという、フランドル出身(今のベルギー、モンスの生まれ)の作曲家。ただ、イタリアには何度も足を運んでおり、長期滞在もしている関係でイタリアでは上記のような名前で知られている。ナポリ方言による戯れ唄という、多分本国でもあまり聞く機会がないと思われるが、よくこのような演目を持ってきたものと感心する。

2番目はピアノ伴奏をされている高濵絵里子が団から委嘱されて作曲した「恋をしてあなたは」という混声合唱とピアノのための組曲。これまた今日ここで聞けたのは奇跡のような作品。それだけでも値打ちモノである。

3番目はモーツァルトザルツブルク時代の教会音楽から小品3曲と、最後はVESPERAE SOLENNES DE DOMINICA主日のための晩課)という、ソリスト4人が加わる少し長めの宗教歌。いずれも、これぞモーツァルトという、大変耳に心地よい旋律がつづき、それゆえ多少睡魔にも襲われたことは正直に告白しておこう。

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何度か聴かせていただいているが、この日も圧倒的な歌声を響かせた中江早希。

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テノールの遠藤貴之とご尊父、遠藤正之。

ちなみに、遠藤正之は合唱指導をしており、一昨年正月、ミューザ川崎での第九ではお世話になった方で、愚亭が嘗て在籍した中高の音楽教師をされていたという、因縁浅からぬ仲。

#77 文中敬称略