ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「タイピスト!」

130827 ルロイ・アンダースンの「FORGOTTEN DREAMS」の、少し哀愁を帯びたBGMが、ひときわ懐かしさを際立たせる。時代は1950年代、舞台はBASSE-NORMANDIE(カマンベールの故郷)だ。地元の保険会社の秘書募集に飛びついた主人公のローズ(デボラ・フランソワ…

久しぶりに2本だてを見る

130826 近くのキネカ大森で2本立てを。飯田橋のギンレイホールで見たのが二本立てを観た最後だから、数年振り。「青春の蹉跌」と「インターミッション」 前者は1974年作品だから、40年も昔の話題作。主演のショーケンが、当たり前だが、若くてキビキビしてい…

演奏会形式「カルメン」@ミューザ川崎

130825 一部は強烈な睡魔で、ろくに聞いていない。もったいないことをした。その代わりと言うか、休憩後のカルメンはバッチリ。 大隅智佳子さんはやはり素晴らしかった!!端正な美声がよく伸びること!ところでドン・ホセの「お前が投げたその花は」はどう…

「ワールドウォーZ」

130822 原題もWORLD WAR Z 監督:マーク・フォースター(「007 偽りの報酬」)これは予告編だけ繰り返し見たが、それで十分。本編は見る必要がなかった。大体、ゾンビが出てくるような作品をなんで見たのか。ZはzonbieのZだったのに! ひたすらSFXの映像だけ…

「ルーブル美術館展」と「岩合光昭写真展」

130821 超忙しい一日だった。先ずは恵比寿の東京都写真美術館へ。 1階の深海の超巨大イカは既にテレビで見ているのでパス。3階➡2階➡地下1階と順に鑑賞。岩合光昭の猫とライオンを対比させて展示した傑作集が面白かった。 ライオンは大きな猫、猫は小さなラ…

「最愛の大地」

130820 原題:IN THE LAND OF BLOOD AND HONEY(血と蜜の大地で)これはLAND OF MILK AND HONEY、そう旧約聖書に出て来る、神がアブラハムの子孫に与えると約束したカナンの大地のもじりだろう。この辺りに、アンジーの強烈な宗教意識が感じられる。 原作、…

「ホワイトハウス・ダウン」

130819 軽快なテンポで進行するし、見所満載で、十分楽しめた。ただ、一月ほど前に見た「ジ・エンド・オブ・ホワイトハウス」と構成が酷似しているし、ダイハードのプロットもそっくりいただいちゃっている印象も。パクリと言われても仕方がない。 まぁでも…

交響曲第一番HIROSHIMA (佐村河内 守)を聴きにミューザへ

130817 初めて佐村河内 守を聴く機会が。炎天下、近くのミューザ川崎へ向かった。ほぼ満席。開演前に作曲家本人が1階の後方席へ。万雷の拍手。今日の席は舞台左手、2階席最前列、ほぼマエストロを真横に見るポジションだが、悪くない。 さて、その交響曲1…

「夏の終り」

130814 イイノホールでの試写会へ。 瀬戸内寂聴が50年前に書いた自伝的小説の映画化。監督は39歳の熊切和嘉。寂聴には興味がないが、主演陣には大いに興味あり。妻帯熟年作家(小林薫)の愛妾として既に何年も平穏な生活をしているアラフォー女(満島ひかり…

「トゥ・ザ・ワンダー」

130812 予告編で見たいと思った作品。なにせ 脚本・監督がテレンス・マリックだから、興味津々。せりふがほとんどなく、映像詩という趣き。パリ、モンサンミッシェル、オクラホマのちっぽけな町の三カ所が舞台だが、やたらめったら、映像がきれいだ。ストー…

フェスタサマーミューザ フィナーレ

130811 今年のフェスタもとうとう最終日。名残惜しい。 フィナーレを受け持つのはマエストロ秋山。久しぶりにコンサート・ミストレスの大谷康子さん、いつもように笑顔たっぷりで、聴衆をなごませてくれる。 今回は珍しくオペラが主役だ。バリトンの大山氏が…

FESTA SUMMER MUZA第5弾はジャズ

130809 ここでジャズを聞くのは何年ぶりだろう。ジャズを聴く雰囲気ではないけど、たまにはいい。お客さんたちもクラシックファンが多いらしくお行儀がよい。 この楽団、以前聞いたことがないと思うけど、佐山雅広を中心に、まとまりが大変よい印象。リーダ…

フェスタサマーミューザ 第4弾は日フィルで聴く「幻想」

130808 ふ 久しぶりに日フィルを聴いた。それにこのフィンランド人のマエストロは初めて。見るからに若手。成長株の一人だろう。 原田英代のモーツァルトP協21番がまたよかった!スェーデン映画「短くも美しく燃え」を思い出した。エルヴィラ・マディガンは…

フェスタ・サマー・ミューザ第3弾

130806 マエストロのダン・エッティンガーを初めて聴いた。1971年生まれのイスラエル人。なかなか手堅い感じの振り方だ。休憩時間は今回なかったが、一旦オケメンバーを引っ込めて10分ほどトークショーがあった。イスラエル出身ゆえに、後年ドイツに移り住む…

「熱波」

130805 渋谷イメージ・フォーラム 原題:TABU 118分 葡・独・仏・伯合作、監督・脚本・編集:ミゲル・ゴメス 出演:テレザ・マドゥルガ、ラウラ・ソヴェラウ、アナ・モレイラ 凄い作品!これほどの傑作とは、想定外。まさに熱波の中、金王坂を上って行った甲…

「ホフマン物語」@オペラ・パレス

130804 4日公演の楽日に初台へ出かけた。11列目の12番は通路脇で、まずはベストポジション。しかも前の席が空いていて、ゆったり堪能。このオペラを見るの、実は初めて。 一言で、絢爛豪華な舞台!精緻極まる舞台装置と、照明、演出の調和に感動だった。そ…

久しぶりに新宿文化センターへ

ここの小ホールは残響がほとんどなく、歌う側も聴く側もいつもなんとなくもの足らない気がすると思う。早めに行ったので、丁度中央付近に陣取る。多分、ベストの位置と思うが、それでも響きの悪さはどうしようもない。それに拍手喝采を送っても、どうもパラ…

荒川オペラで「シモン・ボッカネグラ」

130803 久々にこの作品を楽しんだ。バリトンの井上雅人さんが出演すると、FB上で告知があり、さっそくチケットをお願いしてあった。 言わずと知れたヴェルディのオペラの中では第3期に属するグランド・オペラ。ジェノヴァを舞台にし、実在の人物をモデルに…

「ニューヨーク、恋人たちの2日間」

130803 有楽町ヒューマントラスト 原題も"2 DAYS IN NEW YORK" これはジュリー・デルピーのワンマンショー。何しろ、キャラクター創造/監督/脚本/出演/製作だから!これは、タイトルでも自明だが、前作「パリ、恋人たちの2日間」の続編で、ニューヨーク版。…

金聖響マエストロでマーラー#1を

130801 ミューザ川崎のサマーフェスタ、第2弾で聴いたのは久しぶりのマーラー。神奈川フィルによる名演を、P席でたっぷり楽しんだ。演目は1曲のみ。でも、充実の73分だった。 管弦楽の場合はしばしばP席で聴くが、視覚的にこれほど面白い場所はない。もち…