ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ネブラスカ 二つの心をつなぐ旅」

140327 原題は単にNEBRASKAのみ。この邦題も素晴らしい!米 115分 モノクロ作品。監督は「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン 地味な作品だが、深く心に刻まれるものがある佳作。 そろそろヨイヨイの気配濃厚な頑固親父ウディ(ブルース・ダーン)、見…

ラフェエル前派展@森アーツセンター・ギャラリー

140325 イギリスのこの一派の展覧会、確か以前にも開催されたことがり、何度かお目にかかった作品も少なかった。ただ、これほどこの一派だけ、それもほとんど油彩画をまとめて展示しているこの展覧会はそれなりに意義がありそう。 ホームページでの解説には…

「LIFE!」

140325 原題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY 余りパッとしない俳優という認識しかなかったベン・スティラー、案外多彩なキャラクターを持つ男だったようだ。お見それしやした。 製作・監督・主演と、映画人なら誰でも目指すような自作自演達成だからね。…

モーツァルト・マチネ 第16回@ミューザ川崎

140323 日曜日、午前11時からの演奏会へ。こんな時間だが、満員に近い盛況。内容がよくて安いのだから、ま、当然かな。 演目は、 ピアノ協奏曲第24番 ハ短調K491 中村紘子 交響曲第41番「ジュピター」 指揮:ユベール・スダーン、東京交響楽団 休憩なし…

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ 6(最終回)

140323 旅もいよいよ終盤、6日目は、ダナンから空路ハノイへ。更にバスで一気にハロン湾を目指す。途中かなりの悪路が待ち構えているから、180kmなのに3時間もかかるわけだ。気温は一気に下がって、皆、すでにダウンまで着込んでいる。いくら北部ベトナム…

「ローン・サバイバー」

140321 原題もLONE SURVIVOR [監]ピーター・バーグ 米 121分 これも実話に基づく作品。このところ実話の映画ばかり見ている気がする。特にアメリカ映画にこの傾向が強い。何故だろう。事実は小説より奇なり! ⬆派手な見出しが踊るが、アカデミー賞はゼロ。ノ…

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ 5

140320 シエム・リアップからプロペラ機に揺られて次の目的地ダナンに着いたのは夜の10時過ぎ。そこからバスで30km北に位置するフエのホテル到着は真夜中過ぎとなり、急いで就寝。 ここのホテル、⬇HUONG GIANG HOTEL RESORT & SPAも悪くないが、部屋履きが、…

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ 4

140320 タプ・ローム寺院もアンコール遺跡群の一つで、このようなガジュマルの大木が遺跡に絡み付き、浸食していく様は、まるでエイリアンの如く不気味な光景である。⬆は閉じ込められた仏像が哀れな姿を晒している。 この遺跡の保存法については、UNESCOで現…

再び「世紀の日本画」展へ@東京都美術館

140319 劇場公開で見損なった映画、岡倉天心を描いた「天心」(竹中直人主演)を見るつもりで早めに到着したが、既に完売!仕方ない、込み合う時間であることを覚悟の上で、この展覧会の後期展の列へ。幸い20分ほどで中へ。 今日は月1回の高齢者無料日ゆえ…

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ 3

140319 アンコールワットに別れを告げ、反対側から出て、ホテルへ。 ホテルでの朝食を済ませた後、向かったのはバンテアイ・スレイ。女の砦という意味だとガイドから。赤い砂岩で出来たヒンドゥー教寺院遺跡。 塔門をくぐると、左右にリンガの並んだ参道に出…

「それでも夜は明ける」

140318 原題:12 Years a Slave [監]スティーヴ・マックィーン 米アカデミー賞、作品、脚色、助演女優(パッツィー役のルピタ・ニョンゴ)の3部門受賞作品。監督賞なしの作品賞受賞は珍しいらしい。 これまた実話である。せっかく自由黒人として、安定した…

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ 2

140318 ホーチミンの朝 ホーチミンで投宿したホテルはRAMADAならぬRAMANA HOTEL SAIGON。正面は冴えないのだが、奥行きがやたら深い構造の、一応4つ星。確かに部屋は悪くないが、立地はイマイチ。因に部屋から眺めがこれ⬆。いやにごちゃごちゃした環境にあ…

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ

140317 久しぶりにアジアの旅を満喫。やはり近いのは何と言っても楽だ。2時間の時差は、老躯には優しいこと、この上なし。 JTBの「旅物語」からたまたま見つけたこのコース、よく練れた企画。そしてこの値段!これを逃す手はない。ただ、高齢者にはやや堪え…

智美術館と大倉集古館へ

140306 正式には菊池寛実記念 智美術館という。ホテル・オークラに付設する大倉集古館から歩1分という立地。すぐそばに愚亭の最後の職場があり、2年ほど通っていたのだが、まったくその存在に気付かなかった。開館は2003年。➡菊池 智の略歴 お洒落なアクセ…

WIND QUINTETスプリング・コンサート@第一生命ホール(晴海アイランド・トリトンスクエア)

140304 創業90周年の岡三証券から招待された親しい学友から誘われて、木管を聴きに晴海まで。勝どきから会場方向へ向かうが、折からの退勤時間と重なり、勝どき駅へ急ぐ夥しいサラリーマンの群れと、必死に戦いながら逆方向に。 因に、晴海だが、愚亭が小学…

「ダラス・バイヤーズ・クラブ」

140304 原題もDALLAS BUYERS CLUB 117分 米 [監]ジャン=マルク・ヴァレ(この人、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」しかこれまで撮っていない仏系カナダ人) 今年度のアカデミー賞で、主演,助演男優賞の2冠に輝いてしまった。確かに、主演、マコノヒーの演技…

「恋するリベラーチェ」

140302 原題:BEHIND THE CANDELABRA(《枝付き》燭台の向こうで)118分 原作:スコット・ソーソン 米 [監]スティーブン・ソダバーグ [出]マイケル・ダグラス、マット・デイモン、そしてあら懐かしや、デビー・レイノルズとは!!リベラーチェの母親役。誰だ…

「ムード・インディゴ うたかたの日々」

140302 原題:L’ecume des Jours(直訳すれば日々の泡➡つまり「うたかたの日々」) 最近、これほど何度も睡魔に襲われた作品も珍しい。もともとリベラーチェの方を見る予定で、たまたま2本立ての組み合わせで見ることにした作品だから、つまらなくても文句は…

ミューザでチャイコフスキー#5を

140301 ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集 第95回 右足首が炎症を起こして、足首全体が腫れた状態に。靴を履くとかなり痛いし、折からの雨。どうしようか迷ったが、出かけることに。いつものように蒲田まで歩いたが、途中から痛みが増…

「ほとりの朔子」

140228 監督・脚本:深田晃司 ⬆にあるように、ナント三大陸映画祭で二冠に輝いた他、別の外国映画祭賞も取った作品。いかにも欧米、とくに欧州での評価が高いことがうなずける作品である。情景が美しく、全体に詩的でもある。主人公が川辺で水遊びする⬆のシ…