ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「間奏曲はパリで」

140629 今年のフランス映画祭出品作品。本国より先に見られるというところがいいね。 原題:Ritournelle (音楽用語のリフレイン、繰り返される言葉や行為を指す。ルーティンとも)この邦題について、終映後のトークショーに登場したマルク・フィトゥッシ監…

神保町でのある展覧会

140627 神保町の文房堂ギャラリーに、中高時代の同期生の一人、HI画伯の作品群を観に行った。 本業が設計士のHI画伯には、当然絵心がある。主に出張の傍らスケッチをした結果、膨大な作品を残すことに。これらはいずれも、かなり小さなスケッチブックに描い…

「幸せのバランス」

140627 原題:GLI EQUILIBRISTI (直訳:バランスを取る人たち)英文はBALANCING ACT 昨年のイタリア映画祭参加作品。今頃上映するとは!その時の仮の邦題は「綱渡り」どちらの邦題がいいのかビミョー。要するに、幸せを取り戻せるか、ギリギリの線上にいる…

「ぼくたちの家族」

140626 117分 脚本・監督は「舟を編む」の石井裕也 バラバラになりかかる家族が、母親の脳腫瘍発症をきっかけにまとまって行く過程を丁寧に描いた作品。よくある話だし、大感動と言う訳ではないが、自分の中ではそれほど期待していなかったせいか、まあまあ…

「ある晴れた日に・・・オペラ歌手三浦環物語」@サントリー・ブルーローズホール

140625 今や恒例の二期会週間、第3夜は「〜日本人として初めて世界に羽ばたいたプリマドンナの半生〜」と副題のついたオペラ朗読劇。今年は三浦環生誕130周年であることに想を得た企画。芸術監督はバリトンの多田羅迪夫、脚本・演出はサルスエラの専門家で…

「私の、息子」

140623 原題はルーマニア語なので省略。因に英文タイトルはCHILD’S POSE これを「胎児の姿勢」と訳して、エンドロールの後に突如表示される。暗示的である。 セレブな母親と一人息子との愛憎劇。舞台はルーマニアの首都、ブカレスト。社交界にも出入りする派…

デュフィ展@渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム

140623 いつ見ても心躍らされる色彩の妙。この人、1877年、ル・アーブル生まれ。(1953年、パリで没する)ル・アーブルは南仏と違って、光がさほど強くない英仏海峡に面する港町。その後、26歳の時に南仏に移り、マチスやセザンヌの作品に触れたことで、大き…

「サード・パーソン」

140620 原題もTHIRD PERSON 監督・脚本:ポール・ハギス [出]リアム・ニーソン、ミラ・クニス、エイドリアン・ブロディ、ジェームス・フランコ、マリア・ベッロ、キム・ベイジンガーと結構多彩。 名作「クラッシュ」(2004 原案・製作・脚本・監督)のポール…

「私の男」

140619 原作:桜庭一樹 監督:熊切和嘉 [出]浅野忠信、二階堂ふみ、藤竜也ほか 原作は読んでいない。タブーに正面から挑戦した、ドロドロした半モラル的作品で、こういう作品はコメントしづらい。怖いもの見たさ半分、二階堂ふみ見たさ半分で見に行った。 19…

特別展「軍師黒田官兵衛」@江戸東京博物館

140618 例によって高齢者無料日の今日、シニアパスを使って都営浅草線と大江戸線を乗り継いで両国まで。当然ながら、内部は高齢者が8割。それでもたまに若い人たちや、おじいちゃんに連れられて来たらしいお孫さんの姿を見ると、何故か嬉しくなる。 章建て…

「ノア 約束の舟」

140616 原題:NOAH 138分 米 監督・製作・脚本:ダーレン・アロノフスキー(「レスラー」、「ザ・ファイター」、「ブラック・スワン」)主演はオージーのラッセル・クロウと、ジェニファー・コネリー 結論から言えば大いなる駄作。いわゆるCG大作で、洪水の…

小曽根クラシック@アプリコ大ホール

140615 もともとはマエストロ井上道義が小曽根真とのコラボでクラシックとジャズの融合シリーズで企画したものだが、マエストロ井上、体調不良で急遽入院という事態になり、替わって若手ホープNo.1を自他ともに認じる山田和樹が代役で登場、見事に演じ切った…

オペラ「黒蜥蜴」@豊島公会堂

140614 オペラ「黒蜥蜴」C組公演を見た。いや、黒蜥蜴のオペラ版を見たと言う方が正しいかも知れない。言わずと知れた江戸川乱歩作の原作を、三島由紀夫が戯曲化し、それを更に青島広志氏がオペラ化したというわけだ。原作も読んでなければ、舞台も見たこと…

ブリヂストン美術館で開催中の「描かれたチャイナドレス」展

140612 現在公開中の「描かれたチャイナドレス」展という、ちょっと変わった展覧会のブロガーナイトに参加した。まずはティールーム「ジョルジェット」へ通されて、アイスティーとフォーチュンクッキーをご馳走になり、一息入れてから、上の階へ。 1920年代…

ある美術倶楽部作品展へ

140612 銀座の紙パルプ会館5階にあるセントラク・ミュージアム銀座で開催中の美術展へ足を運んだ。兄の属する絵画アカデミー、年1回の作品展。初級者から上級者までの作品が、ところ狭しと展示されている。今年から、講師たちの作品も一角に展示されている…

「ポンペイ」

140609 原題もPONPEII 米・加・独 105分 1時間45分はほどよい長さだ。[監]ポール・W・S・アンダーソン(ミラ・ジョヴォヴィッチの亭主、バイオハザート・シリーズを撮り続け、2011年は「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」なども) 「ポンペイ最…

藤原歌劇団創立80周年記念コンサート

140607 なんと藤原歌劇団が旗揚げしたのが、80年前の同月同日、しかもこの日比谷公会堂だったとか。因に出し物は「ラ・ボエーム」。それじゃ出演者にとっても、ファンにとっても待ちに待った記念コンサートでないわけはない。さすがに年配者、それも後期高齢…

木梨憲武展 x 20 years@上野の森美術館

140607 友人から招待券を貰い、本降りの中、上野まで出かけた。 アッと驚く込み具合で、完全に当方の読みがはずれる。若い人ばかりというのも、久しぶりの美術館で見る光景だ。 入場券を持っていたから、幸い並ばなくてすんだが、場内がえらい混みようで、最…

「グランド・ブダペスト・ホテル」

140606 原題もTHE GRAND BUDAPEST HOTEL 英独合作 100分、 製作・原案・脚本・監督:ウェス・アンダーソン 架空の国の話。伝説の豪華ホテルの常連客である大富豪D夫人(ティルダ・スィントン)の遺産相続がらみの事件が、一見童話のような幻想的な舞台上で豪…

宮本三郎美術館@奥沢

140603 奥沢にあるベトナム料理屋Châuで、嘗ての職場の同期生たちと会食することになり、その前に、たまたま近くにある美術館へ半時間ほどお邪魔した。 この美術館、ひっそりと住宅街に建っているので、訪れる人は余り多くないと言う。宮本三郎のアトリエ兼…

「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」

140602 夜の飲み会までの時間調整にぴったりの上映時間だったのと、パリのロケがどのような内容かに興味があったので、日本橋まで見に行ったが、まったくの凡作。映画館に脚を運んでみるような作品に非ず。失敗の巻。日本映画として初めてルーブル美術館で撮…

モーツァルト・マチネ 第17回@ミューザ川崎

140601 日曜の朝11時からのコンサートへ。大谷康子さん、今回は目の覚めるようなシアン系ブルーのドレス姿で、さっそうと先ずは指揮をしながらの独奏。トークも入れながらの独演会。相変わらずチャーミングで、周囲の高齢者たちもどうやら大谷さんがお目当て…

アプリコ・歌舞伎

140531 今年もアプリコへ歌舞伎がやってきた。毎年、この時期になると松竹歌舞伎がここで公演してくれる。それも5千円だから、こたえられない。 これは全国公立文化施設協会(公文協)主催の公演、これを皮切りに約一月全国縦断公演となる。 何と言っても話…