ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥獣戯画展で180分待ちを体験

150529 こんな体験は二度とごめんだ。上野のトーハク平成館で開催中の鳥獣戯画展、正式名称は、特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」といい、鳥獣戯画は、数ある展示品のほんの一部であることが分かる。とは言え、会場に足を運ぶ人の大半、と言うかほとん…

「松園と華麗なる女性画家たち」@山種美術館

150526 午後から俄然暑くなってきたので、恵比寿駅から初めてバスを利用した。 上村松園の作品を中心に同時代活躍した女流画家たちを一堂に集めた、割に珍しい展覧会。何人かの作品を見ても、やはり松園の作品が際立っていた印象派拭えない。画面全体から匂…

「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」

150525 原題:NARCO CULTURA (麻薬文化?) あの辺りで「皆殺しの・・・」と来れば、古くは「アラモ」、すこし後に「リオ・ブラヴォー」で使われた「皆殺しの歌」を思い出す。多分、この邦題はこれにひっかけたんだろう。バラッドは、一般的にはバラードだ…

「リピーテッド」

150524 原題:BEFORE I GO TO SLEEP 米英仏スェーデン合作 原作:S.J. Watson 「私が眠りにつく前に」 [監]ローワン・ジョフィ(英)、[製作総指揮]リドリー・スコット [出]ニコール・キッドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング 事前に批評を見ると賛…

「真夜中のゆりかご」

150522 このところ、偶然だが、連続で北欧作品を見ている。この作品はデンマーク製。原題はEN CHANCE TILというデンマーク語、英語タイトルはA SECOND CHANCE 原案・監督はスサンネ・ビア。現在55歳。原案、脚本、監督、製作で、すでに8本の長編に関わっ…

第25回 ozart(小澤一雄)展+やぎりんバンド♪演奏会

150520 20回目辺りから毎年見に来ている、楽しい、楽しい展覧会。そして初日や中日にこうしたミニ・コンサートが開催されるのも嬉しい。今回は、スコットランド民謡「広い河の岸辺」の訳詞で、このところ全国区になったやぎりんこと、八木倫明さんと仲間たち…

大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史

150520 実に700万点を所蔵する世界屈指の博物館だから、そこから小指の爪の先以下の100点を選び出すのは大変な作業だったことだろう。しかも太古から現代まで、世界中が舞台であるから、まるで雲をつかむような話だ。 確かに一つずつが物凄く貴重で、かつ背…

「ストックホルムでワルツを」

150519 原題:MONICA Z 実在したスェーデン人ジャズ歌手、モニカ・ゼタールンド(Monica Zetterlund 1937-2005)の半生を描いた作品。自宅の火災で67歳で非業の死を遂げていたとは!実物もなかなかの美貌だが、演じたEdda Magnasonは、ちょっと冷たい感じがす…

「馬々と人間たち」

150519 多分人生で初めて見たアイスランド映画。まことに奇想天外にして雄大、かつ緻密。事前情報なしに見たから、仰天しまくり。 タイトルにあるように、馬たちが主役で、女性たちが準主役、男どもはその他モロモロ。馬の賢さと女性たちの逞しさが全面に。 …

「マグリット展」@国立新美術館

150518 この美術館では、ただいま、「ルーブル展」と併催という贅沢ぶり。余裕があれば、両方へと思っていたが、その前に、先日招待券をもらった「太平洋展」を覗いたら、今日は「国際博物館の日」だから、誰でも無料とか。 そんな日があるとは知らなかった…

青栁素晴・江口二美ドゥオ・コンサート@リブロホール(代々木)

150516 ⬆︎このようなセンス溢れる案内状をいただくと、内容も自分の予定も確かめもせず、「行きます、行きます!」と即答したくなる。 60人で満杯になる会場は、代々木の住宅街にある、少しわかりづらい場所にある。天井が低いから、青栁さんのように殊更…

「ダブル・インパクト」明治ニッポンの美@東京芸大美術館

150515 会期が残り少なくなって慌てて仕事前に上野へ。 何がダブル・インパクトなのかは、⬆︎の公式HP上の解説で明らか。確かに、突如流入し始めた西洋文明にたまげた当時の日本人だが、同時に来日した西洋人たちも、未開・野蛮と思っていた日本と日本人の質…

若手歌手の競演 NPO日本ヴェルディ協会若手歌手支援企画 Vol.2

150514 冒頭、ヴェルディ協会の理事から10分以上に亘って当協会の活動などについて解説があった。また、オペラの歴史などにも詳しく触れながら、大変有意義なトークとなった。 ベルカント・オペラの作曲家としては、ロッシーニ(1792)、ドニゼッティ(1797)…

「カフェ・ドゥ・フロール」

150514 原題もCAFE DE FLORE 加・仏合作 120分 [監]ジャン=マルク・ヴァレ(「ダラス・バイヤーズクラブ」)[出]ヴァネッサ・パラディ、ケヴィン・パランほか。 昔見た「めぐりあう時間たち」(2002 ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ス…

「三軌展」@国立新美術館と「ラオス会」

150514 今年もこの時期が巡ってきて、時の経過の早さを改めて痛感。三軌会は昭和24年に東京で立ち上げた美術家集団。現在、会員800名ほど。ラオス会(昭和39年、フランス船「ラオス号」でまるひと月かけて、ヨーロッパへ向かった船友たちの会)会員である…

「ブラックハット」

150513 原題もBLACKHAT (もともとは西部劇で黒いハットをかぶるのは悪役と決まっていたかららしい。転じて、ここではハッカーを指す)米 133分 [原案・脚本・監督]マイケル・マン ストーリーは上(公式サイトから一部抜粋させていただいた)の通りだが、見…

中目黒のガレット屋さん

150512 カミさんが歌仲間から紹介され、いい店らしいからとさっそくお昼を食べに出かけた。QU'IL NOUS TENTE(キルヌタントゥ)という、小難しい名前の店。ちょっと凝りすぎて、日本人だと店名、覚えられないのではないかな。意味は、意訳で「みんなで彼のと…

「イタリアは呼んでいる」

150512 原題: THE TRIP TO ITALY 英 108分 [監・脚]マイケル・ウィンターボトム [出]スティーブ・クーガン、ロブ・ブライドン(日本デビュー) 2010年、同監督のTHE TRIP「スティーブとロブのグルメトリップ」(日本未公開作品)の第2弾という位置付け。今…

これでボッティチェッリ展と言えるのか。

150511 ボッティチェッリの名前につられてこの美術展を見ると、かなりがっかりすることになる。確かに、正式名称は「ボッティチェッリとルネッサンス」であり、副題も「フィレンツェの富と美」となってはいるが、なんとなく釈然としないまま、会場を後にした…

横浜シティーフィルハーモニック定演@アプリコ大ホール

150410 アマオケは随分聞いているが、このオケほどうまい楽団は滅多にない。素人の耳にはプロ並みにしか聞こえない。今日のブラ3は、またよほど練習したと見え、ほぼ完璧な演奏ぶり。1、2楽章は、実はあまり好きではない。やはり3、4楽章に限る。 そう…

吉川健一バリトン・リサイタル(Super-Reclining Concert#104)@HakujuHall

150508 このホールも久しぶりだが、この方を聴くのも、実に久しぶり。ひどく印象に残っているのは2005年の二期会新年会で、鮮やかエメラルド色のブレザーを着て登場、羽山弘子さんと二重唱。多分、この年の二期会公演「魔笛」でデビューすることになるので、…

リバーサイド・クラシックス音楽祭@玉川高島屋S・C

150506 毎年この時期に開催されるいわゆるロビ・コンで、2011(カルメン)、2013(トスカ)と隔年で聞きに来ている。予算の関係かどうか不明だが、残念ながら、少しずつ規模が縮小されている気がする。今回は佐藤優子さんと村上公太さんのお二人とピアノが吉…

「海にかかる霧」

150504 原題:海霧 韓国 111分 製作:ポン・ジュノ、監督:シム・ソンボ(監督デビュー作)、脚本:ポン・ジュノ、シム・ソンボ この手の作品を作らせると、韓国映画ってつくづく素晴らしいと思わざるを得ない。実際に起きた事件をまず戯曲化、そして今回映…

立ち見でオペラ

150503 ラ・フォル・ジュルネは以前から興味あれど、一度も行ったことなし。たまたま見つけたこのチラシで、丸の内のオアゾへ。無料オペラも初だが、立ち見というのも初めて経験。どの程度混み合うか判然としなかったので、とりあえず開演30分前に会場に到…

蝶々夫人@ヤマハホール

150501 またまた蝶々夫人を見に。今回も演奏会形式である。舞台装置がないだけで、抜粋とは言え、ほぼ主要箇所を網羅して、コスチュームと振りを入れて演じてくれるから、それなりに価値があると思う。 さらに、オケではないけど、今回のようにエレクトーンS…