ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

長い一日

160429 昭和の日の今日は、行事予定がぎっしり。えらく長い一日になった。まずは今日が初日のイタリア映画祭へ。今年もこの季節になったのだ。オープニングはこの作品。#32 開映前に監督のラウラ・ビスプリが挨拶。 えらく若い女流監督で、ちょっとした驚き…

自室の模様替え

160428 その昔、仕事で知り合った天下のプリマドンナ、Antonietta Stellaがリハを終えて帰り支度のところをパチリ。我ながらよく撮れたと自慢のこの写真をずーっと壁にかけていたのだが、下の方に見える私の名前と署名がかなり色あせてきているので、大事を…

「レヴェナント 蘇りし者」

160425 原題も:THE REVENANT (仏語由来、動詞 revenirから)製作・脚本・監督:アレハンドロ・イニャリトゥ(昨年の「バードマン」に続き、アカデミー監督賞、2年連続受賞の快挙。) 19世紀前半のアメリカ北西部、毛皮集めが目的の狩猟人たちと先住民た…

「オマールの壁」

160422 原題:OMAR 97分 パレスティナ映画 監督:ハニ・アブ・アサド 滅多に見る機会がないパレスティナ映画。 日常の生活圏を8mはあろうかという高い壁で延々実に40km(予定は700km)に渡って分断されているパレスティナの若者の姿を、鋭い視線で描く社会派…

「フランスの風景 樹をめぐる物語 コローからモネ、ピサロ、マティスまで」

160420 好天の中、新宿の損保ジャパン・日本興亜ビルの最上階にある東郷青児美術館まで足を運んだ。先日、本展の予告をしたが、16日から開催となったので、早速出かけた次第。詳細は本展のホームページを参照。 1850-1920の70年間、それもフランスに限定され…

「スポットライト 世紀のスクープ」

160418 原題:SPOTLIGHT 米 128分 脚本・監督:トム・マッカーシー(彼の映画人生はほとんどが出演者としてだが、最近は監督業が主流に。「扉を叩く人」(2007)以来、本作が4作目だから、大したものだ)製作及び製作総指揮に名を連ねる人物が13人というの…

「木靴の樹」

160413 原題:L'ALBERO DEGLI ZOCCOLI(邦題はこの直訳。本来は樹でなく一本の木だから、木とすべきところをあえて樹に)1978年、イタリア 187分 出演こそしていないが、脚本、監督、撮影、すべてエルマンノ・オルミ一人でやっている。この後、「ジョヴァンニ…

春の墓参

160412 ちょっと時期がずれたが、生田の墓苑まで父母のお墓詣り。 昨年同時期には、な〜んにもなかった地面が一気に墓石で埋まっていた。ここは、広々、明るく墓苑としては、悪くない。 帰り、多摩川線と池上線を利用したが、こんな車両がまた新たに導入され…

「さざなみ」

160411 原題:45 Years 英、95分、監督:アンドリュー・ヘイ イギリスの片田舎、結婚45年目を迎える老夫婦。愛犬一頭と仲睦まじく、平穏な日々。そんな二人の心を、ある日届けられた一通の手紙がかき乱す。さざなみにも似て、妻の心は凪ぎることはない。 …

オペレッタ「メリー・ウィドー」@みなとみらい小ホール

160410 毎年、この時期になると、この劇場でオペレッタを見るのが恒例になっている。主催はみなとみらいホールで、制作協力は、この舞台では毎度おなじみのルナノバ。 オペラ・セーリアと違い、可笑しさ、楽しさ満載がオペレッタ。もし楽しめなかったら、そ…

「フランスの風景 樹をめぐる物語 コローからモネ、マティスまで」@損保ジャパン日本興亜美術館

1604 間もなく新宿の損保ジャパンビルで開催される本展が待ち遠しい。春の東京では、糸巻きの聖母(ダ・ヴィンチ)展、ボッティチェッリ展、黒田清輝展、フェルメール・レンブラント展、そして世界初公開作品が含まれていたカラヴァッジョ展、ビンばかり描い…

呑川の川面は

160408 やはり昨日の風雨で半分以上の花びらが散ってしまい、 こうして呑川(本来ノミガワではなく、ノミカワと濁らず、アクセントもミにあるようだ。)の川面が、ソメイヨシノの花びらで埋まる時期は、なんとはなしに物哀しい。

西銀座変貌中

160406 次の約束まで時間があったので、先月開業したばかりの東急プラザを覗いてきた。その前に、Chanter前の小広場で、コーヒータイム。 ⬆︎なかなかの威容だが、ウーン、もう少し何とかならなかったのかな。 3階までのエスカレーターで。まだ知られていな…

「砂上の法廷」

160406 原題:The Whole Truth (真実のすべて)94分、米、監督:コートニー・ハント(2008の名作「フローズン・リバー」の監督が女性とは知らなかった!) 典型的なアメリカ製法廷ドラマ。94分、まったく飽きることなくスクリーンに釘付け。上にあるように…

「イニシュマン島のビリー」@世田谷パブリックシアター

160405 久しぶりに芝居を見に出かけた。 4年前に旅行したアイルランドのアラン諸島の印象が強烈で、イニシュマンはこの諸島のひとつ。このタイトルにまず興味が行き、原作、演出、それにキャスティングを見て、販売開始と同時に予約した。ちなみにアラン諸…

「最愛の子」

160404 原題:「親愛的」英語のタイトル DEAREST 中国/香港 130分 中国が抱える問題の一端を見事なまでにあぶり出す秀作。一人っ子政策、離婚問題、幼児誘拐、幼児売買など、わが国ではありえない、極めて過酷で、現代的な問題を扱う、実話を基にした社会派…