ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「クリーピー 偽りの隣人」

160929 近所の映画館にかかっていたので、見に行ったのだが、論評に値しない駄作!!黒沢清という監督は、「トウキョウソナタ」や「岸辺の旅」など、良い作品を撮っているのに、どうしたこんなへんてこりんな作品ができちゃったんだろう。 だいたい脚本が悪…

「怒り」

160928 141分とかなり長い。原作:吉田修一、脚本・監督:李相日 ついでに主演の一人、妻夫木聡を加えると、「悪人」(2010)と同じ組み合わせ。 自分の中では、「悪人」は、あまり感心しなかったが、本作は凄いと思う。原作を読んでいないから、うっかりした…

「ハドソン川の奇跡」

160927 原題:SULLY(サレンバーガー機長の愛称)96分 製作・監督:クリント・イーストウッド(彼の監督作品36本中、96分は最短らしい)2009年1月15日に起きたこの事故は日本でもハドソン川の奇跡として、大々的に報じられたので、よく詳細まで覚えてい…

初めて東洋文庫へ

160926 そもそもその存在すら知らなかったんだから、情けなや。大学時代の親友の一人と文京区本駒込にある東洋文庫へ。ちょうど昼時だったので、まずはレストランへ直行。ま、よくある、いかにも美術館付属のレストランという風情。定食メニューの名前が面白…

聴衆10人限定、超ミニリサイタル@白山

160926 今月末に香港に移住されるソプラノ、鈴木江美さんが、出発直前の多忙の中、お住まい近くのミニホールでごく内輪の演奏会が開かれて、行ってきた。 頻繁に日本には帰国されて、演奏活動もするそうなので、悲壮感も何もないのだが、やはり一抹の寂しさ…

OPERAMANIA 詩人たちの愛と死〜5人の詩人たちの肖像〜

160925 オペラプロデューサー、フランコ酒井氏による恒例のシリーズ、今年はこんなタイトルで、大いに興味をそそられる構成なのだが、この日、他にも話題の音楽会が開催されたためか、意外に入りが悪い。昨年に比べ、多少入場料アップも響いたのかも知れない…

「蝶々夫人」@練馬文化センター つつじホール(小)

160923 ⬆︎このチラシがまず素晴らしい。文字のバランス、背景の色調、何よりそこに立つ荒牧小百合さんの表情とポーズ、そして衣装の純白、髪の漆黒、その先端(?)の深紅!! 去る7月、芸大内奏楽堂での「海の日のチャリティーコンサート」祝祭合唱団でご…

大田区民合唱団 秋のガラコンサート

160922 これまで毎年本格オペラの公演を行っていた大田区民オペラ協議会が、主催者の健康上の理由もあり、活動を休止。代わって、これまでオペラ本公演を支えた創立23年の合唱団が、今年から独自に演奏会を開く形に。今回がその第1回と言う次第。 ただ、…

「アンナとアントワーヌ」 愛の前奏曲(プレリュード)

160921 原題:UN + UNE 114分 仏 製作・監督・脚本:クロード・ルルーシュ、音楽:フランシス・レイ この二人がコンビを組んで不朽の名作「男と女」を世に出したのが1966年!あれからちょうど50年だ。再び男と女(UN ET UNE)をテーマに、舞台をインドに移し…

ゴールドリボン・チャリティーコンサート

160919 侮ったわけではないが、開場時間ギリギリに到着したら、何と長蛇で、中に入ったら、8割がた席が埋まっていた。どうやら地元ではかなり人気の高いシリーズらしい。 今年で6回目だそうだ。上のチラシにあるように主催は「がんの子供を守る会を応援す…

東京コールフェライン定期演奏会へ@紀尾井ホール

160917 所属する地元(蒲田)の合唱団へも、時折姿を見せるテノールのKさんが本格活動をしているのが東京コールフェラインという合唱団。今日は、その31回目の定期演奏会。お目当てはドボルジャークのスタバト・マーテル(「悲しみの聖母」と訳されるが、…

macOS SierraとiOS10をインストールしてみた

160915 今月21日の正式配布の前だが、β版を試しにインストールしてみた。前回エル・カピタンの時は、パソコンとiPhoneへのインストールをかなり時間を置いて別々に行ったため、一時的に同期しなくなり、焦った経験がある。そこで、今回はまずパソコン、す…

ドイツ歌曲とアリアの夕べ(スタジオかのん アーツ&ハーツ プロジェクト#56)

160913 我が大田区第九合唱団の指導者の一人、星野恵里先生が出演されるので、チラシが出る前にチケットをお願いしていた。今宵は、タイトルにもあるように、すべてドイツ語だけ。愚亭には珍しい体験となった。 ご覧のように前半は軽めの歌曲、後半は重めの…

My Favorite Songs by Emi Suzuki@La Lyre(茗荷谷)

160912 だいぶ以前から応援しているソプラノ歌手の一人、鈴木江美さんが、間もなく生活の拠点を香港に移すことになり、その前にリサイタルを開いた。会場は、茗荷谷近くの住宅街にある小さなホール。 日頃の愛唱歌を集めたプログラムは、ご覧のようにかなり…

「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」

160912 原題:NOW YOU SEE ME2 米 129分 監督:ジョン・M・チュウ 3年前の第1作の続編。見ていても、筋書きなどほとんど覚えていなかったが、たまたま、つい先日テレビで放映されたので、改めてじっくり見ておいてよかった。そうでないと、特に登場人物同…

日フィル創立60周年記念 メンデルスゾーン「オラトリオ『エリア』op.70」@芸劇

160911 初めて聴く楽曲だ。130分という長大なオラトリオで、ソリストも合唱団もほぼ出ずっぱりだから、どれほどのエネルギーを費やしたことだろう。これに比べれば、第九の合唱など、たった24分程度の4楽章のうち、合唱の出番はせいぜい15分ぐらいだか…

全日本山岳写真展@芸術劇場ギャラリー(池袋)

160911 所属する合唱団の団長T氏が、つい最近まで役員を務めていたという全日本山岳写真協会の主催する恒例の写真展へ。 愚亭は初めて行ったのだが、意外に混んでいるなというのが率直な感想。だが、T氏曰く、たまたま今日はそれほどでもないが、前日まで連…

第九合唱練習、フェイズ2へ

160909 所属する地元合唱団が主幹事となって開催が決定している、その名もフリューゲル・フロイデ合唱団による第九合唱練習は、7月末からとりあえず90人ほどで開始している。ところが練習会場の蓮沼近くにある小学校の集会室が、殊の外狭く、この度、田園…

江副記念財団45周年コンサート

160908 1日おいて、またサントリーホールへ。大雨の予報に反して、なんとかもってくれていた東京地方だったが、一仕事終えて、オフィスを出たら、土砂降り。どっかで軽く夕食でもと思っていたが、予定変更でそのまままっすぐ地下鉄入口へ。 しかも、ラッキ…

オペラ歌手紅白対抗歌合戦 〜声魂真剣勝負〜@サントリーホール

160906 珍しい趣向である。多分、日本オペラ界、初の試みだろう。そこは評価したい。しかも、ご丁寧に、本家紅白同様、終演後、野鳥研究の学生が10人ほど登場して、会場で聴衆が掲げた赤白のプログラムの数を正確に数え、結果発表するという手の込みよう。…

「アスファルト」

160906 原題もASPHALTE 仏 100分 監督・サミュエル・ベンシュトリ(2003年の「歌え!ジャニス★ジョップリンのように」は見ているが、これも変わった作品だった。 変わった作品だ。まずは画面がスタンダードサイズ。時代を印象づけようとしたのだろうか。フラ…

「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」@国立新美術館

160905 ここでついこの間までオルセーとオランジュリーから来ていたルノワールは、今回見損なったが、ヴェネツィア派はしっかり見てきた。そもそもヴェニスに行ったのは2度しかないし、多分初回にアッカデミーア美術館は覗いているはずなのだが、何十年も前…

久しぶりの新宿

160901 嘗て10年も通勤していた新宿へ久しぶりに出かけた。昔の仕事仲間との会合まで多少時間があったので、バスタを初めて覗いた。これで高速バスの発着も随分効率化できただろう。 そこからサザンテラス方面の眺め。サザンテラスは勤務していた頃、よく…

「神様の思し召し」

160901 原題:Se Dio Vuole 伊 88分 脚本・監督:エドアルド・ファルコーネ(48) 久しぶりにバカバカしいほどイタリア的な喜劇に出会い、大いに笑えた。 自分を神の手の男と思い込んでいる(でも神の存在は否定する)心臓外科医トンマーゾ(マルコ・ジャリー…