ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「スクランブル」

170928 原題:OVERDRIVE 米仏 94分 監督:アントニオ・ネグレ('82生まれ、コロンビア、日本公開作品なし) 高級車専門の車泥棒兄弟が命がけで盗んだ高級車の持ち主がギャングの親分だったことから起きるヴィンテージ・カー集団窃盗と南仏海岸沿いの山道をス…

「セザンヌと過ごした時間」

170927 原題:CEZANNE ET MOI (セザンヌと私)仏 114分 脚・監:ダニエル・トンプソン(75歳、モナコ、「シェフと素顔と、おいしい時間 2002、「モンテーニュ通りのカフェ 2006)10年ぶりの監督作品。 幼少時から仲良しだったゾラとセザンヌの生涯にわたる交…

「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

170926 原題:A STREET CAT NAMED BOB 英 107分 監督:ロジャー・スポティスウッド(72歳、カナダ、ほとんどの作品が日本未公開かTV用、日本公開作品では「007 トモロー・ネヴァー・ダイ1997ぐらいが代表作か) 麻薬常習者でホームレスの青年が、その後、更…

嵐のごとき65分、バッティストーニが振る第九@めぐろパーシモンホール

170924 午前中、地元合唱団の練習を終えて、都立大へ向かった。嘗ての合唱仲間も出演する第九を聞くためだ。一般公募には自分も応募したのだが、目黒区民優先ということで、あえなく落選。 なにしろ、この顔ぶれだもの、出たくてしようがなかったが、目黒区…

ニューシティー・オーケストラ第71回定期演奏会@アプリコ大ホール

170923 今回はどちらかと言えば、地味な選曲になっているようだが、滅多に聴けないグラズノフの大曲などが含まれていて、たっぷり楽しめた。 このマエストロ、上のように、かなりユニークな経歴の持ち主のように見える。15歳で渡米して、ニューヨークはマ…

”船友”とスペイン料理屋へ

170921 53年前の航海でいっしょだった”船友”、ここ数年で何人かが旅立ってしまった。残ったメンバーで時折会っているが、今回は長老格のY氏からお誘いがあって、銀座のスペイン料理屋に4人が集った。 食前酒のCAVAで乾杯、また食後にはイタリアのグラッパに…

兄のグループ展@東京交通会館

170920 兄の所属する美術団体が開催する年2回の美術展に行った。今年はスペースに余裕があるのか、3点も出展。 1階にあるギャラリー、シルバー・ルームは、小ぢんまりだが、段差がある会場。立体的で面白いが高齢者には、この段差が辛いかも知れない。 一…

「あしたは最高のはじまり」

170919 原題:DEMAIN TOUT COMMENCE(明日は何もかもが始まる)仏 117分 脚本・監督:ユーゴ・ジェラン おかしくて、時々ホロリとさせられる作品。 南仏、カランク(崖)の目立つ地域だから、多分コート・ダジュールよりプロヴァンスと思われるところが舞台…

J.S.バッハ ミサ曲 ロ短調@東京オペラシティコンサートホール

170918 地元の合唱団仲間が出演するので、久しぶりにロ短調を聞きに行った。 初めてこの曲を聴いたのは11年前のベルリンの、例のカラヤンホール、旅の疲れから、うつらうつらしながら聴いていた記憶がある。したがって、どんな曲だったか、ほとんど覚えてい…

IL CONCERTINO

170917 さて、本日最後のイベントは、浜離宮朝日ホールで開催中の通称イルコン、IL CONCENTRINO(コンチェルトに縮小語尾を付したイタリア語、まあ、ミニコンサート)。川越から築地までの結構な移動。築地についても、まだしつこく降っている。 ちょうど、…

おんがくフェスタin川越

170917 台風が近づきそうな気配を感じながら、初めての土地、川越へ。今日は午前中、合唱練習があり、終わるや否や電車に飛び乗って、ちょうど開演時間に間に合った。 しょっちゅう音楽会の会場では顔を合わせているのに、まだ一度もその歌声を聴いたことが…

SAWAKAMI OPERA クラシック コンサート@アニェッリホール(九段)

170916 急な告知だったためか、せっかくの素晴らしい演奏会だったのに、客席はまばらで、まことに残念なことだ! 投資家である澤上篤人が主宰するシステム。有望な若き音楽家を選出して、海外で一定期間研修させて鍛え上げるというもの。研修先はトリエステ…

「ワーニャ伯父さん」

170914 久しぶりに芝居を見に、新国立劇場小劇場へ。上階のオペラパレスや中劇場にはこれまで何度も足を運んでいるが、小劇場が初めて。地下にあるが、とてもよくできた造りだ。この規模の劇場としては、大変気に入った。 普段からロシア文学など無縁だが、…

「三度目の殺人」

170913 原案・脚本・編集・監督:是枝裕和 これぞKORE-EDAワールドって言うやつかな。実に緻密な構成で、画面に観客を強引に引きずり込み、なおかつ、見終わっても、なにかモヤモヤ感が漂いながら出てくる典型的な作品。 「そして父になる」と同様、外では優…

ダンケルク

170911 原題:DUNKIRK (これは英語表記、発音はダンカーク、一方、ダンケルクのあるフランスでは、DUNKERQUEと綴る)英米仏合作 106分 脚本・監督:クリストファー・ノーラン(「ダークナイト」、「インセプション」、「インターステラー」などなど、ほぼ全…

パーシモンのオープンデーで二期会マイスタージンガーを聞く

170909 合唱仲間から無料コンサートの耳寄り情報を得て、ジリジリ照りつける中、めぐろパーシモンホールまで出かけた。 お目当は、応援している高橋絵理が登場する第二部。二期会マイスタージンガーはバリトンの松本宰二が主宰するユニットで、結成して多分…

「禅と骨」

170908 こういう人がいたとは知らなかった。上に書かれている通りで、ヘンリー・ミトワ(Henry Mitwer)は粋人であり、変人である。 日本人の母(新橋の芸者だったらしい)とドイツ系アメリカ人の父の間に横浜生まれ、横浜育ち。外見は全く外国人ゆえ、スパイ…

「関ヶ原」

170906 149分 脚本・監督:原田眞人 原作:司馬遼太郎 テレビドラマでは、何度か見た記憶があるが、映画では初めて見る。さすがに今時の作り方だと、戦闘シーンなど、とてつもない迫力で、思わずワクワクする。 監督は司馬ワールドにずーっと強い憧れがあっ…

「新感染 ファイナル・エクスプレス」

170905 原題はハングルで表記不能。参考までに英語タイトルはTRAIN TO BUSAN(釜山行き列車)114分 韓国 監督・ヨン・サンホ この邦題は秀逸!新幹線の中での新感染という、語呂合わせみたいな具合だ。舞台になっているのは、ソウル発釜山行き韓国版新幹線、…

「ワンダーウーマン」

170905 原題もWONDER WOMAN 米 141分 監督:パティー・ジェンキンス(「モンスター」2003) ギリシャ神話の世界の話だが、冒頭シーンは現在のパリ。空撮で、徐々にルーブル博物館にズームしていき、ピラミッドの真上から内部へという導入部。 映画は、古代(…

「コウモリ」@川崎市民館

170903 旧知の歌手が何人か出演するので、合唱練習の後、登戸へ駆けつけた。初めて行くホールなので、途中、道を間違えたりしながら、それでも開場時間ジャストに到着。前から4列目に陣取った。オケ・スペース確保で前列4列ほど潰しているから、実際には8…

加藤康之テノール帰国記念リサイタル@伝承ホール(渋谷)

170902 こういう優れたテノールがいること、まったく知らず、企画したフランコ酒井から聞いて初めて知ることとなった。ルッカをベースに活躍されていたわけだから、日本で存在が知られてないのも宜なるかな。 興味津々で第一声を聴いて、思わず仰け反りそう…

青山 貴独演コンサート@日暮里サニーホールコンサートサロン

170901 日声協主催の独演コンサートシリーズ、今年度の第5回は、バリトンの青山 貴。歌唱力もさることながら、この方の自然で、人柄を感じさせる温もりのある笑顔に惹きつけられるファンが多い(特に高齢女性)。 ご本人からも最後に説明があったが、このシ…

「パターソン」

170831 原題:PATERSON 米 118分 脚・監:ジム・ジャームッシュ(64歳、日本公開作品、多数だが、これまで一本も見ていない) パターソン(実際の発音はパタスンで、アクセントは最初に来る)は、ニュージャージー州の、何の変哲もないありふれた地方都市の…