ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「散り椿」

180928 原作:葉室 麟(「蜩ノ記」など。昨年末、66歳で没しており、エンドロールの最後に、原作者に捧ぐという字幕が)撮影・監督:木村大作 佳作。いかにも木村大作好みの、美しい四季折々の風景が随所に織り込まれ、静謐な画面構成に惹かれる。雪のシーン…

「ハートの問題」

180925 QUESTIONE DI CUORE 伊 104分 脚本・監督:フランチェスカ・アルキブージ 2010年のイタリア映画祭参加作品。全体には、ばかばかしくなるほど喜劇要素たっぷりで、さんざん笑わせておいて、最後にホロリとさせるイタリア映画お得意のパターン。 ローマ…

杉並区民オペラ「椿姫」@セシオン杉並

180923 7月のアプリコ大ホールでの椿姫に合唱隊の一員として参加した際にご一緒した、その時はドゥフォール男爵役だった東 浩市が、今回はジェルモン役で登場することをフェイスブックで知り、すぐチケットを購入した。新宿文化センターでのコンサート終了後…

久しぶりに新宿文化センター小ホールへ

180923 東京メトロポリタン財団スターファーム所属の和田奈美が出演するというので、ひさしぶりにこの会場へ。昔、なんどかここでオペレッタを聞いたことがあるが、あまりの音響の悪さに閉口した記憶があり、いささか戦々恐々で来てみた。 前半の器楽演奏を…

オペラ「ルイーズ」@新国立劇場 中劇場

180922 シャルパンティエのオペラを見るのは初めて。本作についての情報も自分の中ではほぼゼロだったので、名曲全集の解説やらウィキペディアでお勉強してから初台に向かった。 この作品を見るきっかけは、7月、アプリコホールでの「椿姫」で共演(?)し…

カヴァレリア・ルスティカーナ@三越劇場

180921 この劇場、はるか昔に一度来たことがあるらしい(カミさんの話)だが、まったく記憶にない。そもそもオペラが上演できる劇場なのか半信半疑で会場入り。まあギリギリというところかな。天井が低いのはデパートの中だから仕方ないのだが、やはり音響が…

「ヒトラーと戦った22日間」

180921 SOBIBOR 118分 露・独・リトアニア・ポーランド合作 監督・主演:コンスタンチン・ハベンスキー(サンクトペテルブルク生まれのロシア人、46歳、俳優で、本作が初の監督作品) あの時代のこの手の話には詳しい方だと思っていたが・・・この原題、SOBI…

「カール・ラーション スェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」内覧会へ

180921 今月22日から12月24日まで損保ジャパン日本興亜美術館で開催される「カール・ラーション スェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」展の内覧会に参加する機会を得た。昔、絵葉書でこの画家の作品に初めて触れて、その暖かい目線が強く印象に残っ…

「ゲットアウト」

180918 GET OUT 2017 米 104分 製作(共)・脚本・監督:ジョーダン・ピール(ニューヨーク出身、39歳!) これまた全米大ヒット作品なのだが、日本ではそれほど話題にならなかったのが謎。人種問題を取り上げたように見せかけ、後半、突如とんでもないホラ…

「ドント・ブリーズ」

180918 DON'T BREATHE(息を止めろ!)米 88分 製作(共)・脚本・監督:フェデ・アルバレス(モンテビデオ生まれのウルグアイ人) 怖い作品で、何度か思わず息をするのを忘れるほど。久々だ。 ラスト・ベルトの代表格、デトロイト郊外が舞台。不況で食い詰…

「アドリアーナ・ルクブルール」@サントリーホール・ブルーローズ

180917 ご覧のような豪華な配役!当初は合唱団員募集のチラシの方が目が行ったのだが、「椿姫」が終わってからすぐに練習が始まるというので舞台に乗るのは断念。 有名なオペラで1976年夏、最後となったNHK招聘イタリア歌劇団第8回公演で初めてこの作品を見…

マーラー8番「千人の交響曲」@ミューザ川崎

180916 初めて生で聴く機会が。噂にたがわず、まあ凄い曲だ!会場に入って、舞台を見たら、そこにはびっしりと椅子やら大型楽器や打楽器類が居並ぶ景観に思わず「オォ!」っと。 とりわけ奥に置かれたコントラバス13本の威容に圧倒される。この上のP席だけで…

紀尾井ホールでロッシーニにしびれる。

180915 合唱仲間が出演する演奏会へ。 前半は日本の合唱曲集から。「心の四季」は自分たちの合唱団も昨年の定演で演奏したばかりで、懐かしく聴いた。 後半はロッシーニのスタバト・マーテル。「悲しみの聖母」と訳されるが、もともとは”そこに聖母がいた”と…

「ミケランジェロと理想の身体」@国立西洋美術館

180914 大学のクラス会の後、合唱練習までの間、時間つぶしを兼ねて、西洋美術館へ。 出品点数こそ70を数えるものの、楽しみにしていたのは3点のみ。それがこちら。 デヴィデ・アポロは明らかに制作途上で、そのままストップした作品。理由は謎のまま。 こ…

特別展「狩野芳崖と四天王ー近代日本画、もうひとつの水脈ー」ブロガー内覧会

1800913 日頃余り見る機会のない作品を内覧会で見られるとはありがたい!ブロガーに与えられる、滅多にない特典かも。この小ぶりでおしゃれな美術館にはなんどか足を運んだことがあるが、今回、久しぶりに地下鉄六本木1丁目駅からの長い、長いエスカレータ…

「判決、ふたつの希望」

180911 原題はアラビア語につき、表記不能。英語では THE INSULT(侮辱)レバノンとフランスの合作、113分 脚本(共)・監督:ジアド・ドゥエイリ、製作、撮影、音楽など他のキャストは名前からして、ほぼフランス人、イタリア人の混成チーム。出演者は全員…

「ラ・ボエーム」@曳舟文化センター

180909 昨年の「夕鶴」に続いて、同じプロダクションのオペラ・シリーズを観に行った。中央仕切り線前、つまり平土間の最後列、13列やや右寄りの26番だが、とても良い席。 オケピットを設けてある劇場ではないから、5列ぐらいはつぶしてオケ・スペースを作…

ニューシティーオーケストラ@杉並公会堂

180909 招待状をいただいていたので、午前中の合唱練習の後、荻窪へ急行。 追悼の「ヴォカリーズ」演奏前に、事情を説明する司会者。この時点ではごらんのようにパラパラとしか席がうまっていないが、開演時間になると、完全に満杯になった。(蛇足だが、舞…

プッチーニ三部作、豪華な舞台に圧倒される。

180907 前々から楽しみにしていた公演。確か売り出し直後にチケットを購入した記憶がある。前から6列目、左セクションの右端という、願ってもない席に。それでも、今日はオペラグラス持参で正解だった。表情を読み取るには、オペラグラスは欠かせない。今回…

「モリーズ・ゲーム」

180904 MOLLY'S GAME 2017 米 140分 脚本・監督:アーロン・ソーキン(「ソーシャル・ネットワーク」'10、「マネーボール」'11、「スティーブ・ジョブズ」'15) 今年5月日本公開作品。実話をベースにしている。主人公のモリーはまだ40歳!その文武両道の才能…

「女神の見えざる手」

180904 MISS SLOANE 米 2016 132分 監督:ジョン・マッデン(「恋に落ちたシェークスピア」'98 ,「マリゴールド・ホテルで会いましょう」'11, '15) 封切られた際に見損なっていた作品が近くの映画館にかかっていたので、台風の余波で強風の中、でかけた。 …

久々にグラッパ酒を味わう

180902 このブログの名前にも登場するグラッパだが、普段それほど飲む機会はない。 たらふくワインを飲んだ後ぐらいに飲むとちょうどいいのだ。ワインの搾りかすが原料の北伊バッサーノ・デル・グラッパ産の伝統的蒸留酒。 グラッパのボトルがどれも凝ってい…

ブラ1@アプリコ

180902 年初の第九で同じ舞台に乗ったヴァイオリニストからお誘いがあり、合唱朝稽古の後、これを聞きに行った。 バルトークは聴く機会が比較的少ない作曲家。今日は、眠気も催さずしっかり鑑賞。プログラム・ノーツによれば、ハンガリー民謡あり、バッハあ…

「英国総督 最後の家」

180901 VICEROY'S HOUSE 2017 英 106分 監督・製作(共)、脚本(共)グリンダ・チャーダ(「ベッカムに恋して」'02、「パリ、ジュテーム」'06、インド系、日系人と結婚している。エンドロールで紹介されるが、彼女の祖母はこの時代に総督の近くにいたようだ…