8日間は瞬く間に過ぎて、もう二度と来ることはない聖地から心ばかりのお土産⬇。
歴史上、本物も偽物も大らかに包み込んで、ぎゅっと凝縮された空間に展示している町、宗教上、敵も味方も関係なく同居しちゃっている町、そのエルサレムとベツレヘムを終日歩き回り、いささかぐったり。
帰路、車内で⬆こんなものが配布された。市長と観光局長の署名入りのエルサレム巡礼証明書である。我々は別に宗教色なしの観光団体で、貰ういわれもないのだけどね。それにしても、世界中からユダヤ人、キリスト教徒、回教徒がひんぱんに聖地巡礼で訪れるわけだから、ここの観光収入は結構大きい筈。
四六時中、戦時体制下にあるような国だけに、膨らむ国防費を多少なりとも補填する意味でも、観光が果たす役割は小さくないようだ。それにしても、観光資源として、この町の持つ吸引力は凄まじい。ただ、キリスト教信者の少ない日本からの入国者は多くはないし、現に、今回の旅を通じて、一度も日本人グループには遭遇しなかった。
それ以外のアジア、特にキリスト教が盛んな韓国からの団体客は多く見られたし、何度かホテルが一緒だった。食堂などで一緒になると、残念ながらマナーがまだ洗練されていないだけに、不快な思いをする場面も少なからず。
そして最終日、再びアレンビー橋(キング・フセイン橋)にある国境を越えてヨルダンへ再入国。出る時は、入るときほどではなかったが、それでも結構な時間がかかってしまった。国境越えで撮影するのはやめといた方がいいのだが、車内からソッと。
ヨルダンにしろイスラエルにしろ、フルーツ、ナッツ類の種類が多く、それらが豊富に並ぶビュッフェ・カウンターに並ぶのは結構楽しかったのだが、これが連日朝昼晩と続けば、さすがに飽きるというもの。
それだけに、⬆最後にアンマン市内での中華が殊更おいしく感じられたのが面白かった。一般的には、これから日本に帰るという時に、中華や和食を出されるのは、少しばかり気が利かないと思わないわけではないのだが。
アンマン空港では、肝心のチェックイン時にコンピューターがダウンするという、まぁ出来たばかりの空港にありがちな事故があり、えらく時間がかかったが、出国手続きを終えて、免税店エリアに進むと、突如⬆こんな光景が待っていた。免税店の販促活動の一環だろうか。
カメラ目線になっちゃってる。まだこういう仕事に不慣れなモデルらしい。達人になると身動きはおろか瞬きすらしないからね。
お疲れ様でした!帰路、エミレーツ機内で、「終の信託」と「黄金を抱いて翔べ」の2本を見て、眠りに落ちた。