140319
アンコールワットに別れを告げ、反対側から出て、ホテルへ。
ホテルでの朝食を済ませた後、向かったのはバンテアイ・スレイ。女の砦という意味だとガイドから。赤い砂岩で出来たヒンドゥー教寺院遺跡。
塔門をくぐると、左右にリンガの並んだ参道に出る。
ご覧の通り、華麗で深い浮き彫りが施された破風がそこかしこに。
ここは、フランスの文化大臣を務めた作家アンドレ・マルローが盗み出してつかまったデヴァター像があるので、よく知られた場所だ。彼はこの時の体験を基に「王道」を書いた。
⬆これがデヴァター像。東洋のモナリザと言われるそうだが、ちょっとその比較はどうかと思う。
塔門で遊ぶ現地の子供があどけない。
突然、音楽を奏でるグループに遭遇。
ということで、盛んにCDの購入を勧められたが、寄金で勘弁してもらうことに。
昼食は何故かアマゾンというレストランで。クメール料理ということだったが、余り印象に残らない料理だった。隣のテーブルには日本の大学生たちが。
昼食後は、一番暑い時間を避ける意味もあり、一旦ホテルに戻って小休止。
午後はアンコールトム遺跡へ。多くはラテライトという石で出来た建造物。⬆は南大門。てっぺんには観音菩薩像が四面に施されている。因に、アンコールは都市の意味。トムは大きいという意味だそうだ。(ワットはタイ語と同じで寺のこと)
堀の上にかかる橋の欄干には乳海撹拌(ヒンドゥー教の天地創造)を模したナーガ(蛇神)が。反対側の欄干には阿修羅像が。
中央部にあるバイヨンへと進む。
ここの壁面にもびっしりと浮き彫りが施されていて、まことに壮観。
ただ、破壊もかなり進んでいて、心が痛む。
破壊を押さえようと、ところどころにこうした工夫がされている。
ガイドが京唄子に似ていると説明した顔の彫刻。確かに!それにしても、ここバイヨンはそこら中、顔、顔、顔・・・。
暑さに喘ぐ一行。暑さと疲労で、早く観光が終わって欲しいというのが実は皆、本心。
「象のテラス」ジャヤーヴァルマン7世によって築かれた。ガイドの説明によると、延長300mを超える象のテラスは、公的儀式の巨大な閲兵席として使用され、また王の壮大な接見所の基壇としての役目を果した。中間部分は等身大のガルーダやシンハで装飾され、両端近くには、クメールの象使いによるゾウの行進の2つの部分がある。それで「象のテラス」と呼ばれている。
(続く)