140525 久しぶりにCHANEL PIGMALION DAYSのソワレ演奏会へ。これはシャネル財団が将来有望な芸術家を支援するプログラムの一環で、毎年何度か銀座のシャネル・ホールで器楽奏者や声楽家に発表の場を与えている。
声楽については、これまで圧倒的に女性声楽家、とりわけソプラノが独占していたが、最近はそれ以外の声楽家も登場するようになった。バリトンとしては、多分、与那城敬さん以来、二人目だろう。
今回登場の加耒(珍しい姓だ)徹さん。福岡のご出身で、⬆ご覧の通り、若手イケメン歌手。4歳でヴァイオリンを習い始め、その後、器楽演奏をいろいろ体験し、16歳で歌の道へ。東京芸大大学院声楽家を首席で卒業するという実力の持ち主。
世界各国の歌曲や宗教曲を得意としていて、今回の演目⬇も、日本歌曲、そして最後にロシア歌曲を披露された。
アンコールは、武満徹の「小さな空」。伴奏は作曲家でもある松下倫士(ともひと)さん。
研ぎすまされた、清澄な響きで、満員の聴衆を魅了した。風貌が、トークのソフトな語り口と相まって、特に若い女性ファンうっとりさせたことは間違いない。
ただ、バリトンとしては、低音部の響きがやや弱い(「ヴォルガの舟歌」などに顕著)ので、本格オペラの演目はかなり限定されるように感じた。
1時間をちょっと超えたところでおひらき。最近、このホール、開場時の誘導や終演後の退場方に、いろいろシステマティックな工夫をしていて、かなりスムーズに流れるようになったのはいいこと。
ただ、当選案内のメールに※開場時刻前のご来場及びお並びいただくことは、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます。という一行があるのに、この注意書きを見ていない来場者が多いらしく、相変わらずマロニエ通り入口付近に長蛇の列が出来ていたので、再度、次回以降注意を促す必要ありだろう。狭い歩道でもあり、確かに通行人には迷惑な列だ。
午後6時過ぎに終演したので、一緒に聴いた友人と二人で日比谷にある鹿児島館2階にある「かごしま遊楽館」へ。ここの豚しゃぶは鹿児島産黒豚を使用しているので、殊の外美味。ついでに飲み物も鹿児島の芋焼酎「宝山」と「田苑」を賞味した。
ところで、道すがら、⬇こんな店が。
今はやりの立食いスタイルの店。回転率を高めることでコストを抑え、一流コックの美味しい料理を出そうという考えは、元ブックオフ創業者坂本氏の発案で、「俺の・・・」店がただ今首都に増殖中。
これを見たステーキ屋のペッパーフードサービスがさっそくアイディアをいただき、ステーキに特化した形で始めたら、テレビで紹介されたりで、まんまと大当たり。他にもこのスタイルの店を増やし始めているようだ。飽くまで若い人向き。高齢者はやめといた方がいい。
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