ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」

150818 原題も:Mission:Impossible-Rogue Nation 131分 ついこの7月にクランクアップして、既に公開という異例の事態。それには訳があって、予告編にも登場したが、この秋には、007シリーズ最新作、スター・ウォーズ最新作、さらには「U.N.C.L.E.から来た男」と話題作がズラリ。これを避けて半年繰り上げての上映となったらしい。日本で、こんな世界的話題作をすぐに見られるのは、嬉しいことだ。

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一番話題になったのが、このシーン。実は、冒頭、いきなり出てくる。スタントなしで、こんな危険な技を披露するトム・クルーズってーのは、本当に命知らずの大した野郎だ。これって、リハーサル、できないからね。顔面にかかる風圧やら、目が開けてられるかどうか、など勿論丹念にチェックはしているだろうが。

他にも、猛スピードでのバイク疾走シーンも、クルーズが最も得意とするアクションだろうけど、これが結構長くて、見る者は等しく手に汗、そしてアドレナリン噴出は間違いない。

ストーリーは例によって例の如しだが、最も興味深く見た場面は、ウィーンの国立オペラ座舞台裏でのアクション。ちょうどトゥーランドット最大の見せ場、Nessun Dormaで、最後の・・・vinceròのòで、ズドンと貴賓席にいるオーストリアの大統領を狙撃するところ。ところで、彼に照準を合わせている人間が二人も。二人まとめて阻止するのには・・・イーサン・ハントが取った奇策とは!?

こうしたオペラはコンサートでの暗殺シーンて、これまでも幾つかの作品で登場している。「ゴッドファーザー・パート3」の終幕。あれはパレルモのマッシモ劇場だった。ヒッチコックの「知りすぎた男」、他にもあったような気がするが、誠にスリリングだ。オペラの舞台が重要なシーンとなった、「夏の嵐」(アリダ・ヴァッリ、ファーリー・グレンジャー)、「耳に残るは君の歌声」(クリスティナ・リッチジョニー・デップケイト・ブランシェットジョン・タトゥーロ)も忘れられない。

やはりこのシリーズはどこから見ても、よくできているわ!

#67 画像はALLCINEMA on lineから