ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

NIKIKAI SALON CONERT Vol.184@カワイ表参道コンサートサロン パウゼ

160310

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184回目とは、またすごいシリーズだ。(それにしても、この長いホール名、なんとかならぬのか)

今回のおめあては岸 七美子さん。数年前に突如、新星のごとく登場(2010年、二期会新年会でチャルダッシュを歌われたhttp://grappatei.exblog.jp/13475160/)。歌唱もさることながら、お人形のような容姿も相まって、あれよあれよという間に人気ソプラノになってしまった。ただいま、トリエステ(北部イタリア、クロアチアとの国境付近の港町)で研鑽中。

同じ埼玉出身、芸大の先輩でミラノ、パルマで留学中のバリトン原田勇雅さんとのドゥオコンサート。二人とも在伊の身、今回のコンサートの打ち合わせは、もっぱらトリエステパルマ間のメール交換で済ませたとか。

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さて、久しぶりに聞く岸さん、「ある晴れた日に」で、いきなり圧倒された。以前と比べればはっきりわかるヴァージョンアップ。凄まじいばかりのエネルギーを感じざるをえない。ただ、天井が低く狭いホールゆえ、もう少し抑え気味だった方が、この曲の情感がもっとうまく伝わったのではないかと思う。

まあしかし、それにしてもだ、ヴェルディからワグナーまで網羅したこのコンサート、確かに”熱きオペラ”には違いない。

原田さんは、前半こそ、オヤ!という感じがしないでもなかったが、後半はエンジン全開、見事だった。

アンコールは、岸さんが「ラ・ボエーム」からQuando m'en vo、原田さんが「タンホイザー」からAbendstern「夕星の歌」、そして最後に二人でO Sole Mio(!?)。ソプラノとバリトンで??いや、悪いけど、この歌はテノール以外には歌って欲しくないというのが正直な感想。ともあれ、盛りだくさんで充実の2時間でした。お疲れ様!

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