160701
バランスの取れた選曲も素晴らしいが、選抜された歌手たちも超豪華!
どれもこれも、二期会デイズというタイトルにふさわしい演唱が続き、ラストまでたっぷり酔いしれた。
伴奏の河原忠之さんの飾らぬ人がらそのものの進行ぶりにも大変好感が持てた。巨体に似合わず可愛らしいお声を出すのがまた意外だった。
テノールの中島康晴さん、以前からイタリアを中心に活動されていて、YouTubeでは聞いていたが、生で聴くのは初めて。月並みな言い方だけど、ビロードのような、実に滑らかな高音に特徴のあるテノール。
最近、「セヴィリアの理髪師」のロジーナ役でメロメロにされた富岡明子さん、さらに難曲のチェネレントラからのNacqui all'affanno et al piantoの後半のアジリタが凄かった。メゾでも高音域も軽く出せるし、今や怖いものなし状態かな。エリーナ・ガランチャやチェチリア・バルトリに迫る勢いを感じた。
愚亭が最も好きな二重唱、「ドン・カルロ」からのDio che nell'alma infondereを樋口達哉さんと上江隼人さんで聞いたが、このお二人、声質が似ているのか、もうぴったりで、記憶にないほど、素晴らしい「我らの胸に友情を」だった。トリハダモノ。
樋口達哉さん、過去どれだけ聞いているか分からないほどだが、最近、以前とは異なる歌い方のような気がして仕方がない。一言で言えば、声が太くなったというか、凄みが加わったとでもいうのか。甘ったるいお顔だけに、意外感。
終演後、出演者が舞台から降りてこられたので、すかさずパチリ。富岡明子さんと。
上江隼人さん
中島康晴さん
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