ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「チョン・ミョンフンの情熱」@フェスタサマーミューザ

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さすがに世界的な指揮者だけに、5階のパイプオルガンの真横の席まで埋まる満員ぶりで、人気のほどが窺える。そう言えば、チャイコフスキー4番が終わった途端、ブラヴォーが飛び交い、スタンディング・オヴェーションをする聴衆も。

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前半のヴァイオリン協奏曲、「後世に名を残すヴァイオリニスト」と評されるクララ=ジュミ・カンの演奏は、それほどかな?と思わせるような出だしだったが、徐々に才能の片鱗が窺える弾きっぷりに。特に2楽章のカデンツァで、それを遺憾なく発揮したと言える。細かいテクニックに優れていて、とりわけ高音域のピアニッシモなど、えも言われぬ繊細さを表現していた。

4回のカーテンコールの後、アンコールとしてバッハ無伴奏ソナタからラルゴを演奏。

蛇足だが、彼女、典型的な韓流美人(父親は韓国系ドイツ人)で、休憩時間に通路ですれ違ったが、ほっそりした体型と見えたのはコスチュームのせいらしく、黒ずくめのパンツルックに着替え、髪を下ろした姿は別人のごとし。

後半のチャイコフスキー4番チョン・ミョンフンの凄さと東フィルの緻密にして、ダイナミックな演奏が見事な融合を醸し出した。この曲、冒頭から管、特に金管が大活躍するのだが、普段ミューザを本拠地にしている東響ばかり聴いている耳には、何か新鮮に響いた。それにしても五管のホルンの見事な演奏に大喝采を送りたい。

座席番号の抽選で当選したら、こんなものを貰った。

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