ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

初めて東洋文庫へ

160926 そもそもその存在すら知らなかったんだから、情けなや。大学時代の親友の一人と文京区本駒込にある東洋文庫へ。ちょうど昼時だったので、まずはレストランへ直行。ま、よくある、いかにも美術館付属のレストランという風情。定食メニューの名前が面白かった。マルコ・ポーロ・セット、文庫長セット、マテオリッチ・セットなどなど。結局、迷った挙句、オイレンブルク・セットを。(ちなみに、オイレンブルクは、幕末のプロイセンの外交官で、日本との間に日普通商修好条約を成立させた人物。)なんのことはただのハンバーグ。ま、でもまろやかで美味しかった。@¥1,840(込)。ただ、ビールを飲んだり、デザートも取ったりしたから、@¥3,330。中庭を眺めながら、快適なランチだった。

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ところで、このレストラン、CAFE ORIENTに向かうアクセスが実にオシャレで、一見したところ、根津美術館のその部分に似ていると思った。

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途中、50mほどに亘って石版に世界主要言語で、様々なことが書かれていて、すぐそばに目立たないように何語かということと、和訳が彫り込んである。

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支払いも済んだので、いよいよ東洋文庫ミュージアムへ。日本の古典が随分海外で紹介されているのだが、そうした各国の翻訳書を陳列しているのが1階部分。

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2階へ上がるとこの通り、いかにもこれぞ図書館という空間が広がる。この部分を紹介している文章がこれ。

東洋文庫の数あるコレクションのなかで最も有名なのがモリソンコレクション。1917年、東洋文庫の創設者、岩崎久彌は北京駐在のオーストラリア人G. E. モリソン博士から東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子等約2万4千点をまとめて購入した。それから一世紀の時間が流れた今ここにその貴重なコレクションがよみがえった。

ここに収められている本を自由に見ることはできないが、代表的な歴史書や古い紀行文などはご覧のように解説をつけて展示している。

ミュージアムの空間を使って、企画展を行なっている。現在は「本の中の江戸美術展」で、絵巻やら春画までが展示されている。未成年者がそっちのコーナーへ行かないよう途中で順路が別れている。

格別広い展示場ではないのだが、お昼のビールが効いたのか、二人ともくたびれてしまい、一巡したところで、ソファーでしばし休憩。素敵な午後を親しい学友と過ごせて大満足。