ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ミューザ川崎&東京交響楽団名曲全集 第122回

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好きな演目の組み合わせで、すぐチケットを入手。今日は器楽演奏なので、あえて平土間、左セクションの6列目。

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シモーネ・ヤングシドニー生まれの55歳、一方のアリサ・ワイラースタインはアメリカ、ロチェスター生まれの34歳。マエストロも独奏者も外国人女性という、比較的珍しい組み合わせとなった。ついでに言えば、この日のコンマスはロシア人のグレブ・ニキティン。

シモーネさんは、男勝りの馬力でグイグイ引っ張る演奏ぶり、見ていて実に豪快。ドボルジャークは一応譜面を置いていたが、2曲目のブラームスは、譜面なし。よほど得意としているのかも知れない。

今日の楽器編成は、第1第2ヴァイオリン対抗の布陣。ブラームスでは、1楽章のホルン4管による比較的長いパッセージが特に印象に残った。

アリサさん、泰然とした弾きっぷりで、時折聴衆を眺め回す余裕。アンコールでは、バッハ無伴奏チエロ第3番サラバンドを弾いたが、やっと触れんばかりの、ごく軽い運弓で響かす技は凄いと思わざるを得ない。とても34歳には見えなかった。

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