ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

青島第九を聴きに前田ホールへ。

161205

f:id:grappatei:20161206123051j:plain

青島先生がどのような第九を振るのか、興味津々で溝の口まで出かけた。

f:id:grappatei:20161206123145j:plain

折から、洗足学園大学では、FUYUON!とかのネーミングで、音楽祭が開かれていて、第九はその一つに過ぎない。

f:id:grappatei:20161206123459j:plain

青島先生の紹介によると、芸大などは、電子オルガンなどを教えていないそうだ。その点、この大学では、かなり柔軟に対応している様子で、第1部では、電子オルガンを中心にプログラムが組まれていた。

どれも驚愕の演奏ばかりだが、中でも7番目、小林千夏さんが弾いたS.バーバーのピアノ協奏曲にはおもわずのけぞった。両手両足をフル稼働させるのは、ほかの演奏家も同様なのだが、ピアノの音色と伴奏オケのさまざまな楽器の音色を一瞬のレバー操作で切り替えながら、その間も両手両足が激しく鍵盤を移動していく様はほとんどこの世のものとは思えぬほど。いやあ、たまげました。

f:id:grappatei:20161206124322j:plain

そして第2部、いよいよ青島先生の振る第九の4楽章である。ご覧のように伴奏は8名、4人のSTAGEA(エレクトーン)演奏者と4名のパーカッショニスト。パーカッションは定番のティンパニーの他、前半にトルコ風の、男声だけによる演奏があるので、シンバル、トライアングル、大太鼓ははずせないのだ。

それにしても、STAGEAの凄さは、改めて思い知らされた。1台でもかなりの威力なのだが、4台揃えると、もうほとんどフルオケ同様の音色、響きを堪能できる。

さて、合唱だが、舞台に乗り切れんばかりの数だし、皆、現役学生たちがメインだから、声がほんとに若々しく、鮮烈な印象を受けた。先生のタクト、かなり速いのに少々まごついたが、ソリストも一流の歌手ばかりで、実に全体のバランスがよく取れた素晴らしい演奏だったと思う。

千円ぽっきりで充実の2時間半!

#69