161208
この美術館は久しぶりだ。前回は2014年6月の木梨憲武展だったから、2年ぶり。
展示作品数が52点(すべて油彩!)だから、かなり小ぶりだが、結構いいものが展示されていて、たっぷり1時間かけて見るには程よい規模である。
構成:
第1章 印象派
第2章 ポスト印象派
第3章 20世紀のドイツ絵画
第4章 20世紀のフランス絵画
と、実にシンプルなもの。
「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」ゴッホ
「サント=ヴィクトワール山」ポール・セザンヌ
「窓」アンリ・マチス パリ近郊ISSY-LES-MOULINAUXのアパルトマン。(ただしRICOHの特殊技術による複製画。これがなかなかのもので、例の鳴門市にある大塚国際美術館の陶版に焼き付ける複製画に勝るとも劣らない出来栄え。)
左端のバレリーナ、コントラバスに脚を乗せちゃってるよ。風変わりな構図も、ジャポニズムの一端を示すとか。
不敵な面構えのゴーギャン。タヒチから一時帰国していた時期に描いたとか。
37点もの自画像を残したゴッホ、これもなかなかいい。いかにも頑固一徹な表情に見える。帽子の黄色とタブリエの青の対比がいい。
今回、最も印象に残ったのは、オスカー・ココシュカのこの作品。いかにもドイツというか、重々しい作品が多いのは事実だが、水辺の境目の朱が効いているねえ。向こうに見えているのはツヴィンガー宮殿やゼンパー・オーパーのようだ。
デトロイト美術館の壁面に描かれているディエゴ・リベラによる「産業」の複製。大きさにまず圧倒される。
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閉館のアナウンスが鳴る4時過ぎに出て、上野から赤羽へ。この時期恒例になっている昔の仲間との会合が赤羽駅にほど近い「まるます家」で。安くてうまいときているから、相当前でないと予約が取れない老舗居酒屋。何しろ朝の9時から飲ませるというから、すごい店だ。鯉と鰻が名物。酒の種類の多いことも、飲兵衛には嬉しい。今回は試しにワインを頼んだら、イタリア産が1/4サイズのボトルで登場。まるで国際線に乗った気分だ。
散々2時間半飲んだり食ったりして、@¥4,000はなんとも嬉しい限り。
何せ客のほとんどが酔っ払ったおっさんばっかりだから、店側もいろいろ工夫している。
予約客は2階の座敷で飲むのだが、会計の後は急な階段を降りることになるから、転げ落ちないよう、細心の注意が必要。
(画像の一部はデトロイト美術館展公式ホームページから借用しました。)