170311
昨年夏、公益財団法人「北野生涯教育振興会」が募集した合唱団に応募したところ、運よく当選、約半年の練習を経て、あれから6年目のこの日、目黒パーシモンホール(小)で歌うことができた。
練習開始から2ヶ月ほど経過しても、特に男性陣(テノール10、バス10)が弱体で、これで果たして無事本番を迎えられるか、かなり不安だった。しかし、回を重ね、年を越して、いよいよミラノから一時帰国されたマエストロが稽古をつけ始めた頃から、格段の進歩が見られ、団員皆大いに自信を深めたものだ。
このマエストロ、まだお若いのだが、教え方の見事さと言ったら!!!これまで第九合唱を含めいろんな指導者の指導を受けてきたが、この粂原さんはピカイチだろう。
おかげで、滞りなく、最後のアヴェ・ヴェルム・コルプスまで歌いきり、万雷の(気のせいか?)の拍手を浴び、団員は一様に満足げな表情だ。終わってしまった一抹の寂しさも同時に覚えたのは毎度のこと。
ホールで、解団式、主催者、指導に当たった先生方、ソリスト、オケの代表のご挨拶、そして最後にマエストロから今日の演奏の総括と挨拶があった。残念なことに、来年は政府給費留学生となるため、規則上一時帰国が叶わないとのことで、来年のこの舞台は別の指揮者が当たるらしい。
今回、感動的だったのは、オケの素晴らしさを至近でじっくり体感できたことだ。ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ2、コンバス1、ハープ1、ホルン2、オルガンという小編成ながら、それぞれが素晴らしい音色を奏でて、ちょっと大げさに言えば、感動にうち震えながら歌っていた感じだ。今回歌えたことは、本当にラッキーだったし、生涯忘れ得ぬ舞台になるに違いない。
「エル・トゥールル号の遭難」を一席唸った宝井琴柑さんのご挨拶。我々出演者は控室にいて、聞くことはできなかった。
最初から終盤まで合唱指導に当たった荒牧小百合先生
最後にマエストロ粂原が締めた。