ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ヘンデル「メサイア」@第一生命ホール(晴海トリトン・スクエア)

170930

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何十年かぶりにホールで聞いたヘンデルメサイア。改めて予想以上の素晴らしさを実感。何が素晴らしいって、合唱とソリスト古楽器(一部)による演奏の掛け合いの妙かな。各ソリストへのソロ楽曲の配分も見事で、1〜3部を通して楽しめた。やや睡眠不足気味だったので、眠気が出るのを覚悟していたが、そんなことはまったくなかった。

我が合唱団で一緒に歌っている仲間が出演することで出かけたわけだが、合唱をやっていることで、こういう機会にも恵まれるのは、ありがたいことだ。

どれだけの歴史があるか詳しく知らないが、この東京コールフェラインという合唱団も、レベルの高さでは東京でも屈指のグループだと思う。ややテノールだけが少数という面はあるが、一人一人の技術で十分補っているように感じられた。

ソリストはいずれも高い力量を誇る方々を揃え、すばらしい演奏を披露してくれたが、中でも、満を持して一番最後に登場のソプラノが歌うNo.18「シオンの娘、大いに喜べ」は好きな楽曲で、隠岐彩夏が力強く、美しく歌ってくれて大満足。

アルトの楽曲も際立ってどの曲がとは言わないが、おしなべて素晴らしいものばかり。歌ったのはメゾ・ソプラノの長谷川 忍。メゾゆえに苦労したかも知れないが、その甲斐あって彼女を以前から応援している者の一人として誇らしく感じた。

テノールは明るくやや軽めの声の藤井雄介メサイアにはうってつけのの伸び伸びした高音の響きが持ち味。

バリトン加耒 徹、今更なので余計なコメント不要。オペラも歌うがこうした宗教曲には欠かせない存在。今日も圧倒的存在感を示した。

米寿記念の荒谷俊治、演奏者全員から絶対的な信頼感を得て、ゆったりと指揮していたが、正味2時間半近い長丁場ゆえ、見ていてはらはらするような場面も。無事に終演できて、何よりだった。

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終演後、楽屋で一枚撮らせていただいた。

#63(文中敬称略)