180324
スターファームの第2回公演。応援している青栁・江口夫妻がオペラ界での将来、逸材になる可能性を秘めた若手を育成しているプログラムなので、前回(「カルメン」)に続いて、観て来た。
リメイク版というのが正しい表現かどうか分からないが、要は通常上演される「椿姫」に、下に演出の三浦アンコウが詳述しているように、プッチーニの「つばめ」を巧みに絡ませた構成になっている点に大いに興味を惹かれる。
やや体系的にも類似していて、さらに同じようなコスチュームを着用して女声陣が入り乱れて登場するから、よほどきちんと解説を読み、しっかり舞台に集中しないと話がこんがること、必定。まぁそれにしても、着目点が実にユニークである。
また登場する新人たちも、前回に比べて明らかな成長ぶりが伺え、育成側の努力の跡が偲ばれるし、今後がますます楽しみである。それにしても、助演陣が豪華なこと!
バックで似たような仕草をする場面でも、やはり助演はまったく違う演技で、これは当然だが、一目で違いが分かる。さすがである。
日本語歌唱(一部イタリア語)で、セリフは日本語であるから、筋を追うのは楽であるが、歌唱のうち、有名なアリア、あるいは重唱はイタリア語、ややマイナーなところは日本語にしてある。どういう線引きをしたのだろう。日本語と原語が入り混じるのはいずれにしても歌手泣かせだる。
左端は指揮者、柴田真郁。
主役陣
メイクは落とさず、衣装だけ着替えて、ロビーに出てこられた青栁・江口夫妻。数時間後、夜の部に再登場予定、しかも昼とは別の役も演じるというから、そこは素人には信じられない世界だ。
#20 文中敬称略