ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「アンロック/陰謀のコード」

180503 UNLOCKED (完落ち?)チェコ・スイス・英・米合作 98分(短い!)監督:マイケル・アプテッド(77, 英、「歌え!ロレッタ、愛のために」'80、「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」'99、「ナルニア国第3章」2010)

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本作も予告編効果と主演ノオミ・ラパス(39、スェーデン)見たさに、TOHOシネマズ日比谷を初トライ。

M15とCIAに操られるようにして懸命に任務を果たそうとする女性捜査官、彼女をあざ笑うかのように現れる上司の陰謀と裏切りのテクニック。見事にくぐり抜けたアリス(ラパス)に喝采を送りたくなる。

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デビューとなった「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」は衝撃的だった。小柄で美人でもなく、それでいて確かな存在感!そこがラパスの魅力。今回も期待は裏切られることはなかった。小柄ゆえに抜群の身のこなしは、シャーリーズ・セロンダイアン・クリューガーとはまた違った巧さがある。

撮影中に偶然相手の肘が彼女の鼻を直撃、骨折するが、周囲の制止を振り切ってその場面の撮影を続行したそうだ。映画では、一部、骨折後と分かる場面が出てくる。まあ、それほど激しいアクションを求められるわけで、改めて女優稼業も大変である。

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味のある上下関係かと思わせるが、エリック(マイケル・ダグラス)というCIAの上司が実はとんだ・・・。ダグラス、老いたりといえど結構健在!

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⬆︎トーニ・コレット、これまでのズシンとくるような黒髪から金髪のショートカットに、これがなかなか似合う。サマになる脇役はシドニー生まれのオージー。まだ45とは思えぬ、このヴェテラン感!

ロンドンが舞台なのだが、ロケ代が高くつくので、途中からチェコにセットを作って大部分を撮影したとか。またパリでのシーンも撮影中にテロが発生したため、これも急遽変更したらしい。ハリウッドはともかくとして、やはり制作費を切りつめようと、最近の映画作りは必死だ。

ところで、初めて行ったミッドタウン日比谷の4階にあるTOHOシネマズは、ここがTOHOシネマズの新しい旗艦店となる。11館も備えるシネコンは珍しいだろう。ひょっとして日本最大?だが、たまたま休日ということもあり、エスカレーターに乗るための行列が十重二十重で自席にたどり着くまで10分も要したのは想定外。次は平日に来よう。

#33 画像はIMDbから。