180616
久しぶりにオペラを観に行った。今回も両組を観たいと思ってたが、現実にはこれがなかなか出来ない。決め手は、森谷真理、高橋絵理、そして梅津 碧。
演出も無理がなくすっきりしていて、違和感、まったくなく、それでいて、従来のものとは異なる新味は感じることができた。
キャストでは、ほかに夜女を見事に歌いきった新進の中江早希の今後が楽しみだ。それにしても豪華なキャスティングで、武士Ⅱですでにベテランの域に近づいている北川辰彦を起用すると言う余裕。
パパゲーノの石野繁生は初めて聴かせてもらったが、存在感たっぷり。タミーノ役の西村 悟と森谷真理の組み合わせも、とてもフレッシュで観ていて気持ちの良いカップリングだった。
ザラストロのデニス・ビシュニャ、見応えはたっぷりだが、声にもう少し重みが加わると更によかったろう。
ベテランのテノール、大川信之のモノスタトス、メイクもスタイルもかなり型破りで(つまりあまりモノスタトス風でない)、持ち前の表現力を駆使して出番はそれほど多くはない役どころだが、それなりの存在感を示したのではないか。
安定感たっぷりの合唱団、ヴィレッジ・シンガーズ、今回も歌唱だけでなく、演技力も期待通りの力量で、楽しませてくれて、大満足!
#32 文中敬称略