180729 3月から稽古を積んで来た「椿姫」、とうとう本番の日を迎えた。
大田区が誇る本格的な大ホールのオープンから20周年に当たる今年、その周年事業の一環としてオペラ「椿姫」を取り上げることになり、合唱団員募集記事を目にしたのが昨年末。バリトン・バスの募集人員、わずかに5名!(最終的には8名)これでは当選は無理と考え、一時は忘れかけていたが、今年に入ってから、再びチラシを目にし、そう言えば15周年記念事業の第九合唱団募集の際も、当選したことを思い出し、とりあえずダメモトで応募しておいた。
2月末に当選の吉報が舞い込み、さっそく銀座ヤマハで楽譜を購入。初めて手にするオペラ全曲の楽譜、値段も値段(¥5,000)だが、ずっしり重く、片手でしばらくもっていると疲れるほどのもの。
そして忘れもしない3月2日、1回目の練習。指導していただく先生方の紹介や、椿姫そのものの解説、イタリア語発音練習、自己紹介などがあり、実質的な譜読み・歌唱指導は2回目から。その後、暗譜に進み、立ち稽古が入り、7月からは大ホールでの立ち稽古となり、いよいよ練習も佳境に。
そして本番前々日のハウプトプローベではメイクも衣装も本番並みに、前日のゲネプロは一部、一般公開となり、緊張感をひしひし感じた次第。
そして29日、本番の日は意外や、それほどの高揚感もなく、ま、やるべきことはやったからと、むしろ淡々として早めに会場入り。
1階のロビーから2階への階段。いつの間にかこのような洒落た仕様に!
ホールも準備万端!
今日は一番乗り。いつもの入口はまだ閉鎖中ゆえ、裏に回り駐車場から内部へ。楽屋の中央付近にある溜まり場。
会場スタッフが飲み物やお菓子類を用意してくれている。心遣いに感謝だ。
楽屋へ向かう。廊下の片側には合唱団員の衣装が本番での着用を待っている。
男性合唱団員用楽屋。
なかなかの快適空間!確か、数年前に、改装されが部分だ。
事務局ご担当からの思いやりのこもったメッセージが置かれていた。こうした配慮に胸が熱くなる。
舞台袖に用意された小道具たち。
一つでも欠ければ台無しになる小道具類。裏方さんの努力には敬意しかない。
アプリコが誇る舞台操作盤周辺。
第1幕で使用予定のグラス。もちろん本物ではない。
高齢者用にこうした配慮も。袖でのスタンバイが結構長く、やはり立ったままはきつい方々もおられるからね。
舞台袖に入る直前の場所にも、こまごまと食べ物や飲み物が用意されている。
3幕のセット。
最後のチェックポイント、この鏡で衣装やメイクの最終チェック。
愚亭のパートナーを努めてくれた、やはりアルトのNTさんと。小ホールで最後の声出し。後方に写っているのは演出の山田先生。
舞台のセットでちゃっかり記念撮影。一般公募で選ばれたテノール陣はわずかに3名。バリトン・バスに比べさらに狭き門で、しかもそれが1と2に別れるわけで、本当によく頑張られた!手前はバリトンの高校一年生。チャーミングな性格の持ち主ゆえ、皆に可愛がられ、マスコット的存在。16歳でこんな体験が積めるなんて、羨ましい限りだ。
準備完了のソプラノのお二人。山下尚子さん(左)と門口千絵美さん(チエミン)
さあ、そうこうするうちに開演。午後3時3分!5ヶ月の稽古の総決算!ここまで来たら、あとはたっぷりと楽しむまで。
そしてあれよあれよという間に終幕。覚悟はしていたが、速い速い!ちょっともったいないほどだ。まあまあ滞りなくというところか。終演は、午後5時45分。
素人のわれわれを今日の高みへと導いてくれた指導の先生方、スタッフ・キャストの方々、とりわけ5ヶ月近くピアノ伴奏してくれた赤星裕子さん、裏方であれこれ世話を焼き続けてくれたソプラノの山下由佳さん、事務局の田沼里奈さんには敬服、脱帽!そして39名の合唱仲間たちにも、心からの感謝を込めて!MERCE A VOI, GENTIL SIGNORE E SIGNORI, GRAZIE E BRAVISSIMI !!!