181224 自分でもまさかと思えるような公演の切符を買っていた。
以前はバレエには目もくれなかったから、随分な宗旨替えだ。アプリコでやるクラシックものはなんでも買うようにはしているが、こういうジャンルは珍しい。そもそもは青島広志の講座が好きで、これまで数知れないほど聞きに行っている。話が深いし、語り口が面白くて、まず裏切られたことは一度も。
舞台はクリスマス仕様になっていて、雰囲気を盛り上げている。今日はこんな演目だから、子供の姿も結構目立つ。それを意識して、青島節もかなり控え目で、その点では、やや物足りなさは残ったが仕方ない。
バレエカンパニーに付随しているオケらしいが、東フィルのメンバーがかなり含まれているらしく、弦も管も実に素晴らしい演奏をしてくれた。
第2部では、宮尾俊太郎が見事な踊りを披露、素人目にもうまさが際立つ。その後、青島さんと進行役を務めたが、これがまた手際もいいし、青島さんとのからみも見事にやってのけた。
くるみ割り人形の演奏も素晴らしいものだったし、それに合わせたバレエダンサーたちの動きには見とれてしまった。これまで、余りこういうことはなかったのだが、なんだか不思議な感覚を覚えた。
青島広志の本格的な指揮ぶりを今日のように長く見たのは、多分初めて。軽妙なトークは相変わらず。加えて、会場にクリマスキャロルを歌わせて見たり、スタンディングオヴェーションをやらせて見たり、会場の湧かせ方はさすがだ。
#76 文中敬称略