ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「奇想の系譜展」@東京都美術館

190220

f:id:grappatei:20190221102931p:plain

高齢者無料日ゆえ、午後の早い時間では相当な混雑が懸念されたが、実際には10分待ちで入場でき、まあまあゆっくり見られたのは幸運だった。

このタイトルはみごとだ。こうした普段は目にすることのない珍しい作品ばかりをよく集めたものと主催者に喝采を送りたい。詳細➡️WEB特設サイト

伊藤若冲展は何年か前に同じ都美術館で開催されたのだが、あまりの混雑で諦めていただけに、今回、ほんの一部とは言え、18点も見られたのはありがたい。緻密な細密画より、大胆な水墨画により強く惹かれる。

蕭白や蘆雪の作品には、圧倒的画力は言うに及ばず、ユーモラスな作品が数多く、おもわずにんまりしながら鑑賞させてもらった。

岩佐又兵衛の作品はこれまで目にすることはなかったのだが、これまた驚異の細密ぶりで、しかも色彩の妙はどうだろう!白隠の回顧展は以前、Bunkamuraのザ・ミュージアムで堪能しているが、とぼけた味わいで、大いに癒される。

にんまりと嘆息の繰り返しで見終わった至福の90分間!4月7日まで。