ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ちいさな独裁者」

190223 DER HAUPTMANN (大尉)119分 独仏ポーランド合作 監督:ロベルト・シュヴェンケ(50歳、ドイツ人、「フライトプラン」'05、「レッド」'10)

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途中でガス欠となった偽大尉の車両を、合流した脱走兵たちが曳く

第2時大戦末期、独軍を脱走した上等兵がたまたま路肩で脱輪した車両をみつけ、中に真新しい空軍大尉の制服を発見。その時彼が思いついたアイディアは、もちろん大尉になりすますことだが、彼にはそれだけの才能が備わっていた。

なんともはちゃめちゃな展開で、まさかこれが実話(かなり脚色してあるとは言え)と知って、大いに驚く。ちょっと調べりゃ、すぐバレるような話なのだが、ナチスの末期はなにもかもがすでに機能しなくなっていたようだ。

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丈の長いズボン、ぶかぶかの上着、もうこれだけも怪しまれるには十分なのだが、

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エンドロールが流れるところで、カメラは現代のドイツのどこかの街角を映す。偽大尉とそれに従うならず者集団が、町中をパレードした挙句、現代人に片端からまとわりつき、狼藉を働く姿には、笑いをこらえるのに一苦労。ふざけた作品だが、面白かった。

#10 画像はIMDbおよびALLCINEMA on lineから。