190320
半年近くに亘って練習に励んできた通称ヴェルレク、ついに本番の日を迎えた。
午後2時開演で、10時半前に会場であるかつしかシンフォニーヒルズにスタンバイ。
舞台上で簡単な声出しとゲネプロを、慌ただしくそれぞれお昼を済ませ、いよいよ本番。舞台裏へ整列。最後列から順に左右に分かれて舞台上へ。ソリスト陣も最後に登場、マエストロ、いつもより多少神妙な表情で指揮台へ。
さんざん微調整を繰り返した立ち位置だが、残念ながら、マエストロの姿は半分しか見えない。もはやどうにもならないから、このまま歌い続けるのみ。
荘厳、静寂のうちに低くはじまる前奏があって、男声からゆっくりささやくように♪Requiem♩と入る。あとは怒涛の80分。終楽部も静かに消え入るように。もっと華々しく終わるかと思っている人が結構多いが、余韻をたっぷり残し、マエストロが静かに前を向いて、初めて嵐のような喝采が巻き起こるという段取り。この曲は絶対勇み足禁止だ。
合唱部分も60分はあったろうか、第九の正味12分、復活の8分に比べれば、どれだけ長いかということだ。長さだけでなく、メリスマや臨時記号の多さもはんぱなく、アマチュア泣かせ。これをアマチュア合唱団でも暗譜で上演することがあるが、自分には真似のできない芸当である。尤もYouTubeなどで海外の演奏会など見ると、譜持ちの方が圧倒的に多いけどね。ただ、暗譜だと指揮棒をしっかり見ていられるという利点が大きい。
マエストロ安藤には、ほんとうにお世話になった。この方、オケ、合唱の指導はもとより、事務方もほとんどすべて自分でこなしてしまうという才人!人当たりもいいし、好かれる要素、満載。いろんな方に指導してもらったが、抜群の指導力。
ソリスト陣、バランスよく揃えてあり、後ろから聞いていて、失礼ながらさすがプロと感心する場面、少なからず。初顔合せ時とは異なり、きちんと本番にポジションを合わせられる力量には驚かされる。
カーテンコールほか一連のセレモニーも滞りなく終了、ロビーで知り合いの来場者と写真撮ったりして、帰路に着いた。
今年は、今月初めの「復活」、そしてこのヴェルレク、6月に再び「復活」、7月は日声協の「カルメン」、暮に地元合唱団の定期演奏会が控えており、充実の1年になりそうだ。こうした活動ができるのも後3年と踏んでいるのだが。