190321 AU REVOIRE LÀ HAUT 117分 仏 脚本・監督:アルベール・デュポンテル(出演も)原作:ピエール・ルメートル(脚本もデュポンテルと共同で担当している)
小説は読んでいないが、それでも十分楽しめる。ただ、117分にまとめたため、かなり原作を削ぎ落とした気配で、分かりにくいところも。
第1時大戦直後のモロッコ、警察に呼ばれた男の尋問から始まる。ここから男の長い述懐としてストーリーが展開して、最後は、またこの部屋に戻り、意外な結末となる。
厭戦気分蔓延のマジノ線の塹壕場面に切り替わる。気分は仏独兵士共通のものらしい。最悪なのは敵である独軍より、戦争継続を狙う味方の中尉だという兵士のつぶやきが。
中尉の悪辣な仕掛けで、激しい戦闘再開となり砲弾飛び交う中、肉弾戦に。生き埋めになるはずだったアルベール(デュポンテル)を助けたエドゥアールは、逆に砲弾の破片で顎を吹き飛ばされてしまう。
戦後、命の恩人であるエドゥアールを必死で支えるアルベール。実はエドゥアールは資産家の息子、画家になる夢に反対する父親との確執から、家には戻らない覚悟と知り、アルベールは彼を別人に仕立て上げて、食うため二人で大掛かりな詐欺事件を画策、そこに父親や、あの中尉(戦後も汚い手を使ってのし上がってきている)を巻き込んで・・・。
#17 画像はIMDbから