190522 Marlina si Pembunuh dalam Empat Babak (英語タイトル:Marlina the Murderer in four acts)インドネシア・フランス・マレーシア・タイ合作。脚本・監督:モーリー・スリヤ
インドネシア映画は、随分久しぶりだ。話題作、「アクト・オブ・キリング」('12)、その続編のような「ルック・オブ・サイレンス」('14)以来だが、結構、物騒な作品が多いなという印象。ま、たまたま日本公開作品だけでのイメージだが。
人も少なく、いかにものんびりとした小さな島の話。それだけに、凄惨、殺伐たる内容が際立つ。
一人暮らしの若後家、マルリナが7人組の強盗団に襲われ、頭目にレイプされかかるが、勇敢にも彼の首を刎ね、手下全員を毒殺してレベンジをするという怖いお話。全編を流れる音楽がどこかメキシコ風で、内容から言ってもほぼマカロニ・ウェスタンと思えば話が早い。
刎ねた生首を持って、地元警察へ行く旅へ。乗合バスしか手段がないから、仕方ないとは言え、乗り合わせた客の驚くまいことか!
この後も結構怖いシーンが登場するのだが、周辺の景色や、乾いた空気感のせいで、怖さの種類がカラッとしていて、どこかユーモラスな展開になっているところがいい。
本国インドネシアはもとより各国の映画祭で受賞多数!カンヌ国際映画祭監督週間出品作、東京フィルメックス出品作。
こんなすごい作品を作ったのは、なんと・・・
まだ39歳の女流監督とは!!
終映後、待ち合わせ時間まで時間があったので、学生時代の溜まり場の一つに行ってみた。カルテットを組んでいた連中と、しじゅう渋谷の周辺で逢っていた1960年代、喫茶店、飲食店、飲み屋はあらかた消え去って、当時のまま残っている唯一の店が、これ。
⬇︎今日は会社の先輩や当時の商売仲間といっぱい。こちらが会場。
#33 画像は本作の公式HPおよびIMDbから