ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

夏祭ヴェルレク@ミューザ川崎

190817 知り合いが二人も出演するので、一番暑い時間に出動。自由席で人気の演目だから、開場時間の30分まえに到着。列はそれほど長くはなかった。幸い、目指す2階の最前列、やや左寄りに陣取る。

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ややゆっくりめのタクトだったか、90分近い演奏時間だった。しかし、合唱団にはかなり座らせる時間が長く取っていて、この辺はマエストロの考え次第だろう。

ソリスト陣、素晴らしいバランスで、聞き応えタップリ!!ソプラノの大音絵莉は、すでに何度も聞いているが、宗教曲はこれが初めて。かなりの高音をピアニッシモで引っ張る難易度の高い箇所もなんなくクリア。澄み渡ったピュアな美声である。オペラより宗教曲向きなのかも。

メゾの益田早織は初めて聞くが、あとで本人に確認すると現在はびわ湖での活動が中心とか。ただし、出身は東京なので、いずれ東京でも活躍する日が来るだろう。今回はオーディションで出ることになったとか。全員芸大出身だが、彼女が一番後輩ということだ。かなり粘度の高い、よく響く発声で、今後が楽しみなメゾ。

山本耕平もすでになんども聞いているし、国技館第九では共演(?)も果たしていて、よく技量のほどは知っているつもり。今回も期待に違わず立派に務めていた。

ベースの菅谷公博は初めて聞く。うまい!経歴を見ると、それほどオペラには出演していないようで、彼もこうした演目が得意らしい。声もいいし、たっぱがあり、見栄えも十分。オペラにもどんどん出番を作って欲しい。

合唱、素晴らしかった。全部で180人ほどか。まとまり、すこぶる良し。ところが、オケの上の方に陣取っていることもあり、とりわけ管がフォルテを吹くと、合唱が聞こえなくなるところがなんどかあって、残念に思った。特に男声が聞こえなかったのは、やはり少し配置を考えた方がいいのではと思った。

トランペットのバンダが頑張った。8人の若手(洗足学園の学生たちが中心とか)が登場して吹きまくった。これはそれなりに効果的だった。

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上手側、アルト

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下手側にソプラノ

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終演後、せっかくマエストロがバンダを呼び出して喝采を浴びさせようとしたのに、スポットが当てられていない。ミューザとしたkとが!

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奥のやや右寄りにチューバとバストロンボーン担当の女性が。チューバを小脇に抱えて登場した時は思わず「おっ!」と言ってしまった。珍しい光景だもの。またバストロンボーンでも更に一回り大きく、下向きに支えがついており、スライドするのではなく、トランペットのようにピストンを押して鳴らしていて、こんなトロンボーンは初めてお目にかかった。

終演後、ソリスト陣を探していたが、出てこないので諦めかけて、エスカレーターで下の階に降りたら通路に、メゾとソプラノが。しばしおしゃべりして、ツーショット撮影まで。いやぁ〜、おつかれさんでした!!

アンコールはヴェルディの「ナブッコ」から「行け、話が思いよ、黄金の翼に乗って」、丁度、海の日のアンコールでも歌ったし、年末の我が合唱団の定期演奏会の演目のひとつでもあるので、自分もサイレントで歌っていた。

#52 文中敬称略