ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

大田区アマオケの祭典2019へ

191103 蒲田での合唱練習の後、近くのアプリコへ。

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第1部は馴染みのハイドン室内管弦楽団の演奏会。

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上野マエストロは昨年6/30真夏の第九、「響友第九」で振っていただいた指揮者

後半は楽しみにしていたドボルジャークのチェロコン!

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登場した瞬間、「こりゃデカい!」と思ったほどの長身男。1.9mはありそう。無精髭、頭頂部はすでにかなり薄く、黒っぽいジャケットの下はワイシャツにノータイで、全体に演奏家らしくないいでたち。腕の方は、しかし、さすがチェコ人、ドボルジャークはお手の物という感じ。

このソリスト、珍しく楽譜台を立てての演奏。ほぼ暗譜だが、楽譜に何か記してあるのか時折見る程度。また、マエストロとかなり頻繁にアイコンタクトをしっかり取る演奏スタイル。一般的には、ソロが好きなように弾いて、指揮者の方がそれに合わせることが多いように思うが・・・。

この管弦楽団、結構高齢者が目立つ。チェロの3列目には3人ほど。ヴィアオリンもやや年齢が高そうな団員がちらほら。別に、演奏自体にはなんら影響はないが。

夕方開催の第2部は、その名も「大田フィル」だから、気分的にも断然応援したくなる。

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金井 誠という指揮者、おしゃべり好きらしく、登壇するやすぐマイクを持ち、バッハとヘンデルにまつわる面白い逸話を披露していた。

「水上の音楽」は、ホルンが活躍する場面が多く、結構ハラハラドキドキさせられた。その後のミュージカル、楽団員もぐっとくだけて楽しげに演奏。こちらも、リラックスして往年の懐かしいミュージカルの調べにノリノリに。「威風堂々」、ロンドンの風物詩の一つと言える秋のプロムズ最終日の定番で、マエストロによればちょうど翌日がプロムズ最終日だそうで、自分たちは、1日早くこの曲をお届けできますと挨拶。相当自信たっぷりに演奏しきった。

逆に後半の「運命」は、いささか力不足というか練習不足のような印象を受けた。2日前にやはり同じところで、都響の「運命」を聞いたばかりというせいも、多少あったかも知れないが、そもそも出だしはもう少しきびきびと出て欲しいし、やはりホルンがいささか、という風に感じた。ま、でも後半、かなり盛り返して、終わってみればいい演奏だった。アマチュアでここまでできれば大したもの。

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今日はコンバス4台で、仲良く仏独仏独と弓の持ち方が別れていたのが面白かった。こちらは1部のハイドン室内管弦楽団に比べると、団員がみなかなり若い。これから、まだまだ上手くなるだろう。期待したい。

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左側バルコニー席最前列にはビデオ撮影スタッフが陣取る。

#69&71  文中敬称略