191201
この由緒ある合唱団は、アプリコホールのこけら落としの時、すなわち1999年秋から毎年聴きに行っている。その後、団の性格が一部変更になったようで、現在の組織になってからは3回目の定期演奏会になるのだそうだ。
毎度のことだが、今回もまことに豪華なソリスト陣を迎えての演奏会となっている。
いずれも日本のオペラ界を牽引するような歌手ばかりなので、いちいちの感想はこの際、省略するが、実に見応えたっぷりであった。
合唱団もアマチュアでは図抜けた存在であり、演技も以前に比べたら、実に堂に行ったもの。我が街、大田区にこのような合唱団がいてくれるのは幸せなことだ。
終演後、勝手知ったるホールだから、裏手にまわってソリスト一人ずつと挨拶し、また合唱団員にも以前「椿姫」で一緒で、また2月の「こうもり」にも出演することになっている仲間がいるので、一緒に写真を撮ったり、励ましあったり・・・。
左端は演出家の山口将太朗。上の写真の通り、風変わりな服装同様、演出スタイルも少々変わってはいる。だが、特段の違和感はなし。トゥリッドゥがアルフィオの耳を噛む有名なシーンは今回敢えて含まれていない。
ただ、低予算だから仕方ないとは言え、舞台中央に葉っぱがからまったドーリア式石柱が2本、間は白っぽいカーテンが下がっているというだけの簡素なものはいいとして、これが教会の入口でもあり、また街の出入り口のようにも使われているらしいのだが、ここはもう一工夫あってもいいのではないか。
#79 文中敬称略