ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ウィーン・サロン・オーケストラ@アプリコ大ホール

200112

f:id:grappatei:20200116102003j:plain

f:id:grappatei:20200113162434j:plain

f:id:grappatei:20200113162508j:plain

よくウィーンとかナポリとか適当に名前を冠して、実は現地ではまったく無名の団体の来日公演があるのだが、この楽団は、その点では素性のしっかりした楽団のようだ。

今日は前から4列目で、久しぶりにカミさんと優雅なウィーンの調べを心ゆくまで堪能できた。とりわけ楽しんだのは、オケの手前のスペースを広く使ってのダンス。やはり手足が長く小顔のダンサーが所狭しと踊るのは見ていて気持ちがいい。残念ながら、日本人の場合はこうは行かないから、貴重な機会だった。

さらに、ソプラノとテノール、二人とも舞台映えする姿であるから、歌唱もさることながら、ま、一言で言えばかっこいいのだ。まさに絵になるとはこのこと。終わってからの一連の大きな仕草も、不自然さがまったくなく、やはり本場のアーティストは違う。

f:id:grappatei:20200113163633j:plain

面白かったのは、「エジプト行進曲」と「農夫のポルカ」で、突然、大声で「ららら〜♩」と歌い始めたことで、弦楽奏者全員と、演奏していない管楽器奏者も加わっての大合唱。初めは、一瞬合唱団がどっかに?と思ったほど。長いことクラシックを聞いているが、こんなことは初めてだ。

レハールの超有名な二重唱「閉ざした唇に」、やはり本場の歌手が歌うとかくも美しいかと、しばし陶然となった。

アンコールは3曲、2曲目はなんと「浜辺の歌」の編曲バージョン、そして最後は恒例の「ラデツキー行進曲」で、景気良く会場全体が手拍子で終演。

と、最後にハプニング!最前列にいたどっかのオヤジが突然舞台に近づき、コンマス、ツヴェルファーに握手を求めるではないか。一瞬のことだから、スタッフが制止することもならず、ツヴェルファーも止むを得ずニコニコと応じていたが、あり得べからざること!花束でも渡すならともかく出演者に握手を求めるとは、開いた口が塞がらない。これが蒲田の土地柄!って思う人もいそうで、残念至極!

f:id:grappatei:20200113172021j:plain

その現場

#4