200223
地元合唱団の団員の一人が出演する発表会へ。開幕後すぐに登場すると聞いていたので、開演時間に間に合うように着いてみたら、ほぼ満席状態。衣装を着けたキャストたちが、補助椅子を並べたり、大変な盛況ぶり。主催者には嬉しい誤算だったようだ。
主催のリリカ・イタリアーナの発表会には過去何度も行っていて、多分この20年間で、10回以上にはなっているはず。時折、優れた力量を発揮する人を見つけるのが楽しみの一つでもある。低予算でこうした舞台に仕上げるスタッフ・キャストのご苦労は大変なものだろう。今回は立派な字幕まで作ってあって感心した。
今回、彼女の役はドンナ・アンナ。賛助出演者も含めて4人でこの役を分担している。彼女が冒頭の一番いいところを演じたわけだ。暗譜がなかなかできないとぼやいていたが、きちんと歌っていたし、声も滑らかに出ていて、出演するたびにうまくなっているのは嬉しいことだ。アドバイスがあるとすれば、表情と、視線を上げることぐらいか。
この人、趣味がまことに多種多彩で、やれ歌舞伎だ、文楽だ、やれ古典文学の研究会だと文字通り東奔西走、その合間にオペラを歌い、合唱練習に駆けつけ、毎年夏にはイタリアまで出かけてはあちらの先生に発声法を習うという塩梅で、愚亭の周辺ではあまり見かけない典型的なマルチ人間。その超人的な行動力には恐れ入る。
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