200807 半年ぶりに銀座へ。都営浅草線利用したのも3月以来。
兄が所属する団体の毎年恒例の作品展。本来は3月開催予定だったものが延期されたもの。主催者も8月ならば、と思ったのだろうが、コロナめはそんなヤワではなかった。
密を避けるため、いつもは会場で講師たちによる講評が行われるものが、今回に限り「講評コメント集」と言う形で会場で配布されていた。文章になると、やはりストレートな表現を避ける傾向があるから、どうしても褒め言葉の羅列となってしまうのはやむを得まい。また、実際の講評では、作者と講師との間で若干のやりとりがあって、もう少し講師の本音を探れ、改善点を見出しうるものだが、ま、そこは天下の情勢では諦めるしかない。
という解説の通り。少年時代から航空機と共に歩んできた兄の画題はほとんどが航空機。講評は一応以下のようにやはりかなり好意的な内容だ。
ただ、途中から聞いたその場の講評(本人が講師の一人であるすずきくみこ先生を連れてきて頼んだもの)によると、人物の描き方、特に奥の人物の服装の色はもう少し暗めにすることで奥にいることをより表現できる。また黒の使い方について、真っ黒をべたっと塗るのはやめて、奥行き感、立体感を出すには、他の色を混ぜて濃淡をつけるのがおすすめ、とのことだった。
⬆︎ひどく関心を引いた作品。⬇︎こちらが歌川広重の原画
講評では、「テーマが大変面白い。浮世絵をパロディ化し、現代の風景をミックスした構想、あっぱれです。元の浮世絵に限りなく近い表現に描き手の観察眼の鋭さと技術の深さも垣間見れます。」確かに見事な発想力と描きっぷりには脱帽!
1時間ほど鑑賞して、本来であれば、鑑賞以上のお楽しみ、会食が待っているところだが、年寄りばかりでの会食は最も危険でもあり、また千葉から来ている姉はなんとしてもラッシュ時間帯を避けたいということで、4時には解散となった。最後に毎回恒例の作品前での集合写真。
画像の一部は小学館アカデミーのものをお借りしました。