201114 SCUSATE SE ESISTO (ごめんなさいね、私がここにいて)伊 2016 監督:リッカルド・ミラーニ 脚本・主演:パオラ・コルテッレージ(監督ミラーニの奥さん)
いくらイタリア映画好きでも、最近の作品のキャスト・スタッフはほとんど知らない。左の男優、ラウル・ボヴァ、国内ではかなりの人気者らしい。元競泳選手、181cm、監督業も始めている。現在49歳。
世界を股にかけて、設計・建築技師として活躍してきたセレーナ(パオラ・コレテッレージ)、急に故郷のイタリアが恋しくなり、帰国することに。ところが、想像以上に男性社会であることを思い知らされ、これまでのような活躍の舞台がなくなってしまう。
ならばと一計を案じ、バイト先の社長、フランチェスコを自分の代役に頼み込んでコンペに応募、打ち合わせた通り、リモートで発注元に対し、コンペ審査でプレゼンをするが思わぬ手違いで・・・
典型的なイタリア製ドタバタ喜劇であり、愚亭はそれなりに楽しめたが、あまりお勧めではない。
この作品、2015年春のイタリア映画祭出品作で、一般公開は翌年となった。まったく注目していなかったが、多分封切り後、早々と公開打ち切りになったと思われる。
ちなみに、映画祭での邦題は「生きていてすみません!」だが、これは誤訳。「私が存在していてごめんなさい」と訳せるが、映画のワンシーン、ゲイ同士が会話している真ん中にセレーナが偶然いあわせてしまい、邪魔になる位置関係から、「あら、ごめんなさい、こんなところにいて」という感じ。どちらにしてもヘンなタイトルである。平凡だけど、公開時の邦題の方がまだマシだ。